気持ちと身体-6
勇輔は自分の手で両太ももを高く持ち上げた。冬樹は身体を起こした。
露わになった勇輔のアヌスを見下ろし、冬樹はごくりと唾を飲み込んだ。
「冬樹、来てくれ……」勇輔は絞り出すような声で言った。
「始めは、確か指で……」冬樹は自分の人差し指を舐め、唾液でぬるぬるにした後、恐る恐るそれを勇輔の蕾に当てた。
勇輔の身体が小さく震えた。
冬樹は少しずつ指を中に挿入させていった。
「いっ!」勇輔が小さく叫んだ。
冬樹は慌てて指を抜いた。「あ、ご、ごめん、痛くした?」
「だ、大丈夫、構わねえから、続けてくれ、冬樹」
再び冬樹は指の挿入を試みた。
それは少しずつ中に入っていった。ひくひくと指を締め付ける感触が、冬樹の身体を少しずつ熱くしていった。
勇輔は苦しそうに目を閉じ、額や首筋に脂汗をかいていた。
「そ、そのまま掻き回して……くれ」
冬樹は半分ほど埋まり込んだ指の先をしきりに動かした。
「ん、んんっ!」びりっとした痛みを感じた勇輔は仰け反り、腰を思わず引いた。その拍子に冬樹の指が抜けてしまった。
勇輔は焦ったように言った。「お、おまえのものを、入れてくれ、俺に」
冬樹は最高にいきり立った自分の持ち物をそっと勇輔のそこに宛がった。
「んっ……」勇輔は目をぎゅっと閉じた。
冬樹は無言のまま、自分のペニスに手を添えて、息を荒くしながら勇輔の中に挿入を試みた。
しかし、そこは固く閉ざされ、冬樹を受け入れることは不可能だった。
「せ、先輩……」
冬樹は苦しそうに言って動きを止めた。
「冬樹……」
下着を大きく膨らませていた勇輔のペニスは、いつしか硬さを失っていた。冬樹のそれも同様だった。