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サキュバス王女と精霊の巫女たち
【ファンタジー 官能小説】

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古都崩壊(中編)繭の中で拘束されてあんなことやこんなことされました-1

手足を拘束されているが、聖騎士シルフィの衣服や鎧は剥ぎ取られていなかった。
蛹の中身が集めようとしているのは、シルフィの『知識』だったからである。
他の兵士たちは、シルフィとは違って法術を使う基礎となる念の力を持ち合わせて生まれてきていない。
聖騎士シルフィは芋虫と対峙する前に、魔法攻撃に警戒して、念力で自らを防御していた。
他の女兵士たちがどのように壊されたのか。
繭が完成するまでは全員で芋虫の柔らかい皮膚を剣や弓矢で攻撃。芋虫は反撃してこなかった。繭が完成する前に討伐できそうだと女兵士たちは確信した。
シルフィだけが違和感を感じていた。
芋虫の柔らかい皮膚が急激に赤い鎧のように硬質化していく。繭が完成したとき、蛹になった芋虫は糸を吐くのを止めた。制止した蛹を見て女兵士は芋虫が死んだのだと思った。
シルフィが油断していたわけではない。出現したものが未知の想定外のものだったというしかない。蛹となり皮膚を殻に変化した芋虫は、もう武器の攻撃を受けつけなくなった。
繭が完成したことで内部は闇に包まれた。シルフィの姿だけが闇に浮かび上がって兵士たちには見えた。
青白い守護魔法の光。
「みんな負傷していない?」
シルフィが集まってきた兵士たちに話しかける。兵士たちは平民出身の若い隊長を信頼している。全員無事なのを確認したシルフィは光に照らされた蛹を睨む。まだ戦いは終わっていない。こいつは生きている。
剣や弓矢を弾き返す硬質の赤い殻の中で。
シルフィは部下を脱出させて、この殻の内部に自分だけが潜入する作戦を伝えた。部下たちは隊長が戻るまで繭の中で待つと意見を伝えた。
「私は慕われてるわね、わかった好きにしなさい」
シルフィは剣に念の力を半分ほど注ぎ入れた。聖騎士の剣は武器であり、神官の錫杖と同じ法具である。
シルフィの剣撃の一閃で、人が潜り込めるほどの裂け目が蛹の殻にできた。
「隊長、御武運を」
シルフィは部下たちの声にうなづくと、蛹の殻の中に潜入していった。
中で何が起きているのか、闇の中ではわからないが兵士たちは蛹の殻が岩が砕けるような音がして、壊れ始めたのがわかった。歓声が上がる。
その歓声はすぐに悲鳴に変わった。
蛹の殻の裂け目からぞわぞわと這い出てきた触手に兵士たちは絡みつかれたからである。
軍服の中にも触手は容赦なく潜り込み、兵士たちの戦いで汗ばんだ柔肌を撫でまわす。首、手首、足首を拘束され、身悶えする女兵士はおぞましさに鳥肌を立てながら抵抗しようとする。
だが、首を絞めつけられ声も出せなくなっていく。動脈の上をしばらく絞めつけられると、気絶する兵士もいる。
気絶できなかった兵士は窒息寸前の意識の中で、触手がさらにふくらはぎから太腿に、腕から肩へと這い上がってくるのを感じた。
ビリッ、ビリッ、ビリリッッ!
軍服が破かれていく音があちこちから聞こえ始めた。
闇の中で触手が軍服を剥ぎ取り、兵士ではなく、ただの人間の牝にすぎないというように乳房に巻きつき搾るように絞めつける。触手の先端が乳首が勃つまで、弾くように弄り出す。
気絶した数人の兵士の耳の穴から潜入した触手が脳に達して『知識』を盗み出してすぐに実践して試し出したのである。人間の牝を感じさせるにはどうすればいいか。
窒息寸前であえて気絶させずに抵抗する気力を奪っていき、それぞれの性感帯を探り出すように触手が兵士たちをなぶっていく。
ぬちゅっ、ぐちゅっ、くちゅっ……。
湿った卑猥な水音は恥丘のわれ目をほぐされて、クリトリスを弄られながら、膣内に挿入された兵士のものであった。本人の気持ちとは関係なく、刺激された体が反応して愛液を溢れさせる。
あ、あぁっ、んあぁっ……。
女兵士たちの唇からこらえきれずにあえぎ声が洩れ始める。一人、また一人と犯されなから、耳の穴に触手が侵入していく。
触手が脳に達した瞬間から兵士たちは牝の欲情の炎に理性は焼かれて、絶頂から絶頂へ、過去の恋人との体験やセックスの快感を呼び覚まされ、自分が今どこにいるのかもわからないような精神状態の錯乱と記憶の混乱を起こした。
さらに他の兵士の体験や快感の記憶まで流し込まれて知らない男の幻に抱かれ、さらに快感を求め、絶頂させられる。
自分が誰なのかもわからなくなり、ただ快感の嵐と欲情の炎に翻弄され続けるだけになり、泣きながら身を震わせていた。
実際は射精されていなくても、感覚の記憶が伝達され強烈な錯覚によって、触手から膣内に射精されたと感じさせられる。穢されて、それを牝の悦びとして受け入れていることを嫌でも認めさせられる。
自我が、理性が、絶望と絶頂で破壊されていく。
蛹の殻が赤い魔力の淡い光を放ち始めた。
ただ泣きむせび快感に翻弄され絶頂し続ける女兵士たちの目線は虚ろで、仲間たちの姿を見ているが理解できず、そこには王国の法の秩序と治安維持の任務を誇りとする凛々しい女性たちの姿はなかった。
牝の底無しの欲情に反応するように、蛹の赤い殻の光は淫らで艶やかな女たちの姿を浮かび上がらせた。
「こんなこと、女神が許すはずかない!」
女騎士シルフィが殻の隙間から女兵士たちの淫らな姿を見て、また絶頂の声を聞いて、思わず絶叫した。
蛹の中は触手がひしめくように蠢いていて、その中でシルフィは肩から先、膝から先を群れの中で拘束されている。
頭部はかろうじて動かせるが、剣を握ったまま腕は動かせない。脚も閉じることもできない。



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