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サキュバス王女と精霊の巫女たち
【ファンタジー 官能小説】

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ある日、森の中、トロールとオークとゴブリンに出会った-1

努力さえすれば結果がついてくる。
しかし、努力しなくても結果は良かれ悪かれ現れる。
残念ですが希望に添えませんでした、という結果だとしても、それは努力が足りなかったということではなく、動機が不純だったからでもない。
いろいろ勘違いしていることがありすぎて、目標にしている結果そのものが、実際にはありえないものだからだった。
男は異界の森でゴブリンとオークとトロールの支配者になったことで、勘違いが確信に変わってしまった。
神聖教団の神官になれば、遊ぶ金に女性にモテるという不純な動機、さらに信仰心も生まれつきの念の力もない。
「行け、ゴブリン!」
「かかれ、オーク!」
「戦利品を運ぶぞ、トロール!」
この三種の獣人族が協力することは今までなかった。
なぜなら、人間の女性を襲い凌辱するこの三種の獣人族はそれぞれゆずりあうなどいう文化を持ち合わせていなかったからだ。
奪ってきた食糧と、男が気になって強奪した女性たちは異界の森の中のトロールのアジトに運び込まれた。
「こいつらにやられたくなかったら、俺に逆らうな」
男は奪ってきた椅子に座り、奪ってきたテーブルに足をのせて悪党っぽく気取っていた。
トロールのアジトの洞窟から逃げ出そうとした女性はまだ、脅されるだけだったが、本気で暴れたり、男を罵った女性は見せしめにされた。
まずゴブリンに犯された。次は豚顔のオークに犯されるのである。トロールの大マラでは突き入れられたら裂けてしまうのがわかり、そこまでくるともう抵抗しなくなる。
トロールに提供されるのはもう限界をむかえて、自分から尻を振って求めるようになった自我崩壊した憐れな犠牲者だけであった。
憐れな犠牲者が亡くなるとトロールはオウオウ泣きながら、森の木の下に穴を掘って埋めるのだった。
男はそんなときは、泣いて落ち込むトロールを慰めるために挿入はさせない代わりに、従順な女たちに愛撫させまくるのだった。
ゴブリンとオークには男が休憩や寝ている間に、男が調教したい女性をたまに襲わせてやった。
男はやりたい女性と気の向くままにやりまくっているうちに、恋愛感情はすっかりなくなってしまった。
トロール一匹、オーク十五匹、ゴブリン四十匹のボスになった男は食糧調達にトロールとオークを十匹とゴブリンを二十匹を連れて出かけていく。
オーク五匹とゴブリン二十匹は留守番にさせた。
ゴブリンやオークたちは女たちとは言葉が通じないわりに、水汲みに行ったり、菜園を耕したり、よく働いていた。
女たちも、村や旅の暮らしよりも森の生活に慣れてきてそれぞれ協力して暮らし始めた。
また女性たちも男がいない間やお気に入りの女にかまけている間にしたくなると、ゴブリンやオークに慰めてもらうようになった。
野人と女たちが睦まじく暮らす集落のようになりつつあり、男の誤解はさらにややこしいものになった。
黒い法衣を女たちに裁縫して作ってもらい、にわかに神官のように「みんな祈りを捧げよう!」などと言い出して、全員で満月に祈ってみたり、パクリの宗教活動をしてみるようになった。
ゴブリンたちの間で流行したのは、女たちが歌うのに合わせて踊ること、そして森で小さな花を見つけると摘み取ってきて、女性たちの髪に飾ることだった。
ある日、ゴブリンの一匹が負傷して帰ってきて、介護のかいもなく亡くなったときは女たちは涙を流し、男は葬儀のようなことをしてオークと棺を作り、トロールに墓穴を掘らせて埋葬した。
それから女たちから弓を作り、男と一緒に遠征に行く訓練をする者も出てきた。
「ゴブちゃんたちを私たちで守ってあげたいの」
それを聞いて男は感動した。
こうして異界の森の山賊団が結成された。
また凛々しい女性に惚れる少女なども現れて、トロール、オークたち、ゴブリンたちに祝福されて結婚式も行われた。
その二人には男や獣人たちは手を出さなかった。
トロールやオークたちは、反撃してきた村人が弓を手にした女たちに危害をくわえないように、必死に戦う姿がたびたび見られた。
男は集落で起きたことを日記に書き残すことにした。
作物が収穫できたこと、遠征に行ったこと、鶏を飼ったらゴブリンが怖がったこと、生まれた卵を狙う蛇をオークが追い払おうとしてお尻を咬まれたまま「ぶひいぃぃ!」と叫んで走りまわっていたのを見て、笑ってはいけないと思いつつ、ついついみんなで笑ってしまったこと。蛇が襲えない鶏小屋を作ったこと。
レズカップルが誤解の嫉妬から喧嘩して仲裁したがこわかったこと。
新しく連れてきた女にフェラチオをさせたら、やたらと上手だったので女たちに話をしたら、女たちが新入りの若い女性にフェラチオを習いに集まったので、みんなの前で男が実演することになり、フェラチオされて射精したら拍手喝采が上がりやたら恥ずかしかったこと。
男は個人への恋愛感情はなくなったが、集落で一緒に暮らす、ゴブリン、オーク、トロール、女たちは全員家族のように思えるようになった。
また、襲撃前の下見で男と数人の女たちが行った村では、若者たちにレイプされかけていた若い女性を救出して連れて帰ったりもした。
男の日記には「ゴブリン、オーク、トロールの精液では犬の精液で孕まぬように孕まない。では、森の獣人に犯されて孕んだというのは、誰かが孕ませて獣人の子だと吹聴したと思われる。また私の精液のあと獣人たちの精液が入れられると、どうしたわけか孕まないことがわかった。避妊の効果が獣人の精液にはあるらしい」という記述があった。
この作者不詳の日記が発見されることで、避妊薬の開発が行われることになるのだった。




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