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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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突然出したあたしの大声に酔った駿ちゃんがビックリした。
「あ・・・ごめんなさい」
あたし自身もあたしの声にビックリして、思わず謝ったら
「いや。俺がごめん。みんなが花の事、可愛い可愛いって言うから調子乗った。
ごめんな。俺の会社の人間とあっても楽しくないもんな」

そうじゃないけど。

駿ちゃんにあたしの気持ちは分からないよ。

夢ちゃんによく似た半田さんと仲良く2人で話している姿を
あたしに見ろっていうの?
半田さんのためにあたしが作った料理を食べてる2人を見ろっていうの?

駿ちゃんは何も分かってないよ。

「花。お風呂に入った?」
「・・・・うん」

気まずくて駿ちゃんの顔がまともに見られない。

「俺急いで入ってくるから」
「うん」
「今日は一緒に寝ようか」
「――えっ」

思わず顔をあげて駿ちゃんを見るけど
ほんの少し赤くなった顔は照れているのかお酒のせいなのか分からない。

駿ちゃんがあたしと一緒に寝るのに
照れる訳ない・・・か。

「すぐ出てくるから。俺のベッドで待ってて」

そう言うと駿ちゃんはお風呂場に行ってしまった。
え?え?え・・・

駿ちゃんと一緒に寝るの?
昨日に引き続きハードルの高い内容に
あたしは半田さんの事を一瞬で忘れた。






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