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LADY GUN
【推理 推理小説】

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運命の銃弾-1

 ようやく再会を果たした若菜と田口。背を向けて一歩ずつ離れて行く。お互いの足音に耳を澄ませながら歩いて行く。そして徐々に足音の間隔が長くなる。神経を研ぎ澄ます両者。
 「トン…」
偶然か必然か、お互いが重心をかけて床を踏んだ音はそれまでより大きく響いた。次の瞬間、とうとう動き出す。
 若菜は腰から銃を、田口は後ろのポケットから銃を素早く抜き振り返りざまに発砲した。渇いた音に杏奈は耳を塞ぎ思わず目を閉じる。そして銃弾が木の壁にめり込む音が聞こえた。
 杏奈は恐る恐る目を開ける。
 「!?」
若菜の頬から血が流れていた。どうやら頬を掠めたようだ。
 「美人の顔を台無しにしちゃったな。フフフ。」
余裕の笑みを浮かべる田口。
 「あなたのカッコイイお顔も、ね。」
 「ん?」
田口が左の頬を手で拭うと血がついていた。杏奈の目には田口の頬からも血が垂れている様子が映った。
 「ちっ、さすがだな!」
 「あなたもね!」
両者同時に右手に銃を持ったまま相手に襲いかかる。
 「ズタズタにしてやる!」
田口が右脚で蹴りを飛ばす。左腕でガードする若菜も田口の顔めがけてハイキックを繰り出した。田口もしっかりガードする。
 「やっぱたまんねぇわ、そのパンツ。ククク。」
田口はニヤニヤしながら若菜のスカートの中を覗き込みながら言った。ゆっくりと脚を下ろす若菜。
 「おっ勃てたら動きが悪くなるだろうからあんまり興奮しないでよね?」
すかさず回し蹴りを飛ばす。何とかガードする田口。
 「床に倒したらすぐに犯せるよう準備しとかなきゃいけないからな!」
田口は左脚で重心がかかっている左脚を払う。一瞬体が宙に浮き床に倒れる若菜だが一瞬にしてバランスをとり体を回転させて田口の足元を蹴る。
 「ちっ!」
床に倒れる田口。しかしお互い隙を見せない。すぐさま起き上がる。
 「たいしたもんだ、男相手によっ!」
左パンチを飛ばす田口。
 「どんだけ男相手に訓練してきたか分からないでしょ?」
パンチを交わしボディを狙う。
 「ベッドの上でか?」
ガードする田口。
 「そっちはまだまだ経験不足なのよ…」
拳を引き距離を置く若菜。
 「それは楽しみだ…。」
不敵に笑う田口だった。


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