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LADY GUN
【推理 推理小説】

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聖戦の場所へ…-2

 その頃、連絡を受け所川市を流れる多満川の河川敷を捜査していた矢島刑事は河川敷に人だかりが出来ているのを発見した。
 「あれじゃないか!?」
刑事は慌てて現場に降りた。物凄い数だ。矢島は人だかりをかき分け小屋へと向かう。そして見た物はある女性に群がる男達の姿であった。
 「警察だ!離れるんだ!コラッ!」
女性に群がっていた男達は刑事に気付くと慌て小屋から出て行った。とは言え様子を見ている野次馬は相当な数がいた。矢島ははあまりにも惨い女性の姿に絶句した。
 「なんという…」
男達に弄られたであろう体は至る所が赤く染まっていた。白い肌だから余計に目立つ。そして性器から垂れる白い液体。集団で犯され中に出された事を物語っていた。
 「大丈夫ですか…!?しっかり!」
矢島は女性の縄を解く。そして連れの刑事に野次馬を近づけぬよう指示を出し自らのシャツを脱ぎ女性の体にかけた。矢島はとてもじゃないが身元確認をする気にはなれなかった。しかし間違いない。矢島は所川署に連絡をする。
 「篠春宮玲子様とみられる女性を保護しました。」
と。その連絡は若菜にすぐに伝えられた。
 「声明通り所川の河川敷か…。でも田口って自分から場所を教えるような人間だったかしら…。ただ玲子様の恥ずかしい姿を世間にさらして楽しんだだけ?」
玲子の居場所を特定させるような発言をしたのがどうも引っかかる理由であった事に気づく。決して答えは口にしないのが田口だと思っていたからだ。釈然としないうちにチャットライブでは薫子に手を出し始めた田口の姿を映し出していた。
 花柄のワンピースを着た薫子が手を縛られ天井から吊されていた。足はつま先が着くか着かないかの高さで吊されている。田口が近づくと体を揺らして怯えていた。
 「お洒落なワンピースだ。まるでモデルみたいだな。しかし時代は変わったな。皇室の人間がこんなお洒落をするなんてな。髪も染めてるし。」
髪先を指に絡める田口。
 「でもやっぱり雰囲気あるよな。品の良さは別格だ。」
そんな田口に震える声で言う薫子。
 「あ、あなたは一体誰なんですか…?どうしてこんな事をなさるのですか…?」
田口はニヤニヤしながら答えた。
 「ククク、女の危機は感じてるんだろ?」
 「えっ…?」
目が恐怖に包まれている。
 「セックスした事あるか?」
 「えっ…?」
 「ククク、お姉様はなかったけどな?お前はどうだ?」
 「…答える義務はないと思います…。」
 「答える義務…。ヒヒヒ、いいねぇそういうの!たまんないよ。」
下品な笑みを浮かべた。
「お姉様は処女だったよ?」
 「えっ…?」
ドキッとした。目を丸くする薫子。
 「さっきお姉様の初めての男になったばかりだ。次はお前の初めての男になりたくてね。へへへ。」
 「玲子さんに何を…!」
 「レイプ、さ。」
 「な…!?嘘でしょ…?」
 「本当さ。可愛かったぜ?痛がる顔がね。」
姉に酷い事をされ怒りを露わにする。
 「どうしてそんな事をするんですか!?」
そんな薫子の顎を掴みゆっくりと言った。
 「他人よりも自分の心配をしろ。」
田口はワンピースの裾をたぐり寄せ中に手を忍ばせる。
 「きゃっ!やめて下さい!!」
しかし構わずにパンティを一気に引き下ろす。そして指を割れ目に突き立てた。
 「たからお前は処女か?答えなければ今すぐ指を差し込んでやる。処女なら指で処女を捨てる事になるぞ?ほら、答えろ。」
 「…」
視線を逸らす薫子。
「そうか。処女じゃないか。ククク!残念だな。」
田口は指先に力を入れた。
 「ま、待って下さい!し、処女です…」
脅しではないと感じた薫子は怖くなり自分が処女である事を告げた。
 「そうか。ククク。」
ニヤ~っと笑った田口は指を突き立てるのを止めた。
 「ちゃんとチンポで処女を喪失させてやるからな、薫子様…。」
 「い、嫌です!」
 「ま、どっちにしろお前は俺に犯されるんだ。諦めろ!ハハハ!」
田口はパソコンを持ち近くで映像を見せ
 「ほら見ろ。あのウェブカメラで今起きている事がリアルタイムで世界中の人らに生中継されてるんだぜ?あのパソコンに映ってる映像がそのまま配信されるんだ。きっと大騒ぎになるぜ?いや、今頃もう早くお前の恥ずかしい姿を見たくてしかたない奴らが騒いでる事だろうよ。」
画面を見つめる薫子。
 「やめて下さい…!お願いです…こんな姿見られたら明日から生きていけない…」
 パソコン画面を見ている若菜。そのチャット映像には見ている者からの大量の書き込みが流れている。 
 『玲子様発見されたそうだよ?』
 『到着した奴らに次々とレイプされてたって!もう警察来ちゃったみたいたけどね。』
 『中出しされちゃたようだね。』
 『俺、また場所を発表したら薫子様を犯しにいこっと!』
 『俺も!薫子様はオッパイでかいから楽しみだよ!』
と、多くのコメントが右から左へと流れている。
こをんな書き込みを見たら恐怖のどん底に落とされてしまうと心配する若菜。しかしそこでまた違和感を覚えた。
 「映さないで下さい!!」
画面をじっと見たはずの薫子が心無いコメントに反応した様子がなかった事に違和感を覚えた。
 (姉のされた惨い事に無反応??あれだけ近くで画面見ればパソコン画面だって文字は見えるはず。読んでないの?いや、読まない訳がない。でもコメントを見たとは思えない様子ね。)
コメントを読んだにしては薄すぎる反応のように感じた。もっと恐怖を覚えても良さそうだからだ。そんな違和感を感じているとようやく所川署に着いた。
 所川署につき、大きなモニターでチャットライブを見た。すると間もなくパソコンを置いた田口がハサミを持って再び薫子に近づいて行く姿が映し出された。その瞬間、映像が激しく揺れた。


 


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