モンスター再始動-5
警視庁を始め中央署が天皇陛下の娘達の拉致に揺れている頃、長女である篠春宮玲子は目隠しをゆっくりと解かれた。通常、運転手の付きの専用車両で通勤している。交差点で信号待ちをしている時、いきなり助手席に乗り込んで来た田口は拳銃を運転手の頭に押し付け車を走らせた。そのまま首都高速へ乗り埼玉方面へ。そして大型ショッピングモールのパーキングの人気のない場所へ停め、そして運転手を射殺。泣き叫ぶ玲子に目隠しをして手足を縛り上げ用意はしていた車に乗り換え車を走らせた。暫く車を走らせた田口はある場所に車を停め小屋らしき建物の中に玲子を連れ込んだ。そして何やらガサガサと準備した後、玲子の手足に縛られた縄を外し目隠しをとった。
いきなり明るくなり目を細める玲子が目にしたのはニュースで見た事がある凶悪犯であった。恐怖で体が震えていた玲子は田口の顔を見て震えが止まるほど驚いた。
「いい女だ…。IQ高いS級美女…。しかも家柄は日本最高…。言う事なしだな。ククク…。」
玲子は生まれてこの方こんな下品な男とは接した事は無い。自分にそんな言葉を言う人間など今までいなかった。悪夢でもみているかのような感覚で、自分が今置かれている状況が受け入れられなかった。
「お嬢様、レイプってご存じかな?」
「…」
恐怖で声が出ない。もちろん意味は知っている。田口徹がレイプ犯だと言う事も知っている。それだけに尚更恐怖に襲われる。
「ククク…天皇陛下のご令嬢が今からこんな小汚い小屋の中で指名手配中の男にレイプされるなんてな!今まで積み上げてきた全てのものが俺のチンポで全て崩れ去るんだ。俺のチンポって凄いな!お前の25年を一瞬にして奪ってしまうんだ。」
玲子の視界に何台かのハンディカムが見える。既に録画されているようだ。REC中の赤いランプが益々恐怖心を煽る。
「お、お願いです…。止めて…ください…。」
虫の鳴くようなか細い声を絞り出す。
「止めらんねーんだよ。俺は今から前代未聞の大事件を起こすんだからな。もう始まってるんだよ。ククク、ロイヤルビューティー三姉妹レイプ…。日本中が大騒ぎだ。」
「え…?も、もしかして薫子と由紀子も…」
「ああ。拉致済みさ。後は順に犯して行くだけだ。」
「そ、そんな…」
愕然とする玲子は妹達が心配でならない。
「玲子様と薫子様はまだしも、由紀子様は処女だろうなぁ…。たまんねぇなぁ、処女…。しかも女子高生だもんな。ラクロスやってて股も鍛えられてんだろ。きつくて気持ち良さそうだ…。ヒヒヒ!」
あまりにも下品な言葉に寒気さえ感じた。
「お前は外交官…。文字通り外人とまぐわって来てんだろ?俺にもまぐわらせろよ。ヒヒヒ!」
玲子はとてもじゃないが自分も処女だと言う事を言えるはずもなかった。