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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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それから昼過ぎに買い物に行って
駿ちゃんと、夢ちゃん夫婦とあたしの4人分を夕方までに作って
6時ごろに夢ちゃんのマンションにタッパに入れて持っていく生活が始まった。

駿ちゃんは相変わらず夜は遅い。

そして。
相変わらず、帰ってきて私の部屋により
そっとキスをする。

「夢ちゃん。今日はハンバーグだからね。チンしてね」

そんなメールで
「ありがとう〜。私、明日麻婆豆腐が食べたい!」
と返事が返ってきた。
夢ちゃん麻婆豆腐好きだもんね。

夢ちゃん夫婦はあたしにあげ過ぎってほどのバイト代をくれた。
良いから取っときなさい。という言葉に
素直に甘えてる。

明日は麻婆豆腐。
ウキウキしながらマンションに帰ると
珍しく駿ちゃんが部屋にいた。

「え!駿ちゃん。今日は早いんだ?」
嬉しくて聞いたのに、憮然とした顔で
「今日の午後に家に電話したんだけど」と言う。
「あ。ごめん。出かけてた。携帯にしてくれればいいのに」
「今日は珍しく得意先から直帰出来る事になったから。
一緒に外でごはん食べようと思って電話したんだけど」
「ごめん。でも夕飯はもう出来てるから!」
そんなあたしの言葉になぜか眉をひそめた。

「花、明日、ごはん食べに行くか?」
あ・・・明日は麻婆豆腐って約束しちゃったから。
「ごめん。明日もだめ」

夢ちゃんは用事が出来たら夕飯は良いと言ったけど。
それでも約束をしちゃったから。

「そっか」
ちょっと寂しそうに無理やり笑った駿ちゃんは
「夕飯は俺、食べてこようか?」なんていう。
「え!明日は麻婆豆腐だよ」
確か駿ちゃんも好きだよね。
夢ちゃんが好きな、麻婆豆腐を。





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