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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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「そっか」
そう言ってゆっくりと椅子から立ち上がってスーツを着替えに行った。
パタンとしまった部屋のドアが、あたしを拒絶しているようで寂しい。

お互いに何か気まずい雰囲気であまりしゃべらないままに
夕飯を食べて、リビングから逃げるようにお風呂に入った。

あたしが、今日と明日の外ごはんを断ったから機嫌が悪いのかな?
お風呂から出て「駿ちゃん。お先に」と部屋を覗いた時も
駿ちゃんは忙しそうに仕事をしていた。

「ん」

ただそれだけをいうとそのまま仕事を続けたので
あたしはそっとドアを閉めた。

あたしは。何でも上手に出来る夢ちゃんとは違う。
コンプレックスに思った時期もあったけど。
今はあたしはあたしで良いんだと思ってる。
頑張ったところで、お母さんや夢ちゃんのように、仕事大好きな人にはなれない。

仕事が出来て。
何でもはっきりと物をいう夢ちゃんが好きな駿ちゃん。
そんな駿ちゃんを好きなあたし。
あたしは、いつまでたっても駿ちゃんに好きになってはもらえない。

もう何年も分かり切っていた事だから。
今更涙なんか出ないけど。

それでも。

「夢ごめん」

そう言ってそっとあたしにキスをする駿ちゃんを
今日も待ってしまうあたしは・・・・

バカなんだろう―――





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