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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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-5


「花。同居はどんな感じよ?」
翌日、夢ちゃんから電話がかかってきた。
「夢ちゃん。今昼休み?ちゃんとご飯食べてるの?」
「う〜ん。忙しくてさ」
「あたしに電話しなくていいから。ちゃんと食べて」
「おっけ〜」

のん気に言ってるけど、夢ちゃんは食事にあまり関心がない。
食事する時間があったら仕事をしたいタイプだ。

「夢ちゃん、まさか・・・」
「なに?」
「夕飯ちゃんと作ってる?夢ちゃんはもう奥さんなんだよ?」
「知ってるけど〜」

この言い方は・・・・
「作ってないのね?」
「ん〜。残業から帰って、作るのめんどくさくて」
「お惣菜なのね?」
「うん」

あぁ。心配していた通り。
夢ちゃんは家事が全くダメだ。
家事以外では夢ちゃんがあたしを甘やかしてくれたけど。
家事のことではあたしが夢ちゃんを甘やかしてしまった。

「春休みの間、私が夕飯を作って持っていく」
「え〜!いいよっ!」
「いいよじゃないでしょ?食は大事だよ」
「え〜。じゃぁお願いしていい?」
「うん。逆にお願いして。あたし心配だよ」
「じゃぁ、バイトにして!ちゃんとバイト代払う!」
「それはいいよ」
「ううん。そうしよう。でも急に用事が出来たらメールくれればいいからね」

なんだか!
なんだか、元気が出てきた!

長い春休みをどうしようか迷っていたから良い気晴らしが出来た。





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