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ちちろむし、恋の道行
【歴史物 官能小説】

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その2 ちちろのむしと別れけり-10

「人間の身体って、凄く感じる……」

ため息まじりにお鈴がつぶやいた。

「そうか、そんなに感じるか?」

「ええ……、今までは化身の身。……本当の人の身体は感じ方がひとけた違います。それで、無性に気持ちが 淫らになって……」

「それがお鈴の本性なんだよ」

「いや……、そんなこと云わないで下さいまし」

お鈴は上体を伸ばし、瑚琳坊の耳を甘噛みした。このような仕草をあまり見せたことのなかった彼女だけに、 瑚琳坊は勃然と色情が再燃し、お鈴の顔を引き寄せると、熱烈な接吻を浴びせかけた。

「……むぐぅ」

喘ぎながらも彼女は接吻に応え、舌を彼の口の中で白魚のように躍らせた。

 今宵二度目の交情は、より一層激しいものになった。お鈴を四つん這いにさせると後ろから漲った魔羅をズ ブリと突き入れる。彼女は背中を弓なりに反らせて快味の注入に歓喜の声を上げ、膣肉をギュウッと絞り込んで摩擦の度合いを高める。瑚 琳坊は、ぞよめく襞の洞窟を雁高の魔羅で攪拌したが、千変万化の締め上げを見せる秘肉の動きに瞠目した。お鈴はお鈴で太い雄根による 絶え間ない刺激に思わず指を蒲団に食い込ませていた。

 膣口を目一杯押し開いて出し入れされる肉の竿、その背面に盛り上がるみみず腫れが入り口の縁を強くこす りたて、お鈴は奔放に喜悦の声を張り上げて乱れに乱れた。きゃしゃな背中から優美に広がる白い尻が官能的で、尾てい骨の先では緋色の 肛門が快楽の余波で小さく収縮を繰り返していた。その下では膣口が剛根の猛攻を受け、本物の白濁した本気汁を魔羅にまとわりつかせ、 淫靡な臭いを放っている。

「あはっ、はっ、はっ……、お、おまえ、さ、ま……」

息を弾ませながら盛んに尻を瑚琳坊の下腹部に押しつけ、お鈴はより深く五寸五分の魔羅を飲み込もうとし た。亀頭が子宮(こつぼ)を打つたびに濃厚な甘い疼きが沸き上がり、お鈴はだんだん頭の中が白くなった。涎を流し、頭を激しく打ち 振っている自分の姿にまったく気がついていなかった。

「いいっ、いいっ、いいっ、いいっ!」

臆面もなく喚きちらし、本気汁が泡立つほどに激しく打ち込む瑚琳坊の攻めに、顔を真っ赤にして眉間に深く 皺を刻んだ。

「あうっ!………あはっ!………あぐっ!」

喘ぎ声もえげつないものとなり、突然、浮遊感が彼女を襲うと、

「おああああぁーーーーーーーっ!」

お鈴の口から発せられたとは思えぬ獣の叫びを轟かせて身体を突っ張らせた。同時に瑚琳坊も打ち上げ花火の 勢いで精をぶちまけ、お鈴の陰部はむせ返るような栗の花の臭いで満ち満ちた。

──その後の瑚琳 坊とお鈴の仲は、近所の口の悪い婆さんに云わせると「あいつら四六時中べったりで、膠(にかわ)と鳥もちがくっついたようだ」という 有り様だった。だが、必要以上に仲がよいことはさておき、瑚琳坊も真面目に教場に立ち、お鈴ともども多くの手習い子たちの面倒を見て いった。




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