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透明な滴の物語V
【同性愛♀ 官能小説】

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密告の代償-8

「でもね、問題は、浣腸を買ってこなきゃ。買いに行かなきゃならないの…」
麻衣の目が光り、いたずらっぽく笑った。
「あるよ…」
「え!あるって?」
「うん。あるよ、浣腸。このまえの便秘の時にね。あのあと、お姉ちゃんが心配して買ってくれたの」
「ほんとに!そうだったの。よかった。じゃ、いつでもできるね」
「うん。いつ便秘になっても心配ないよ」

この部屋に来てからのわずかな時間のうちに二人の関係は大きく変わった。
お互いにとって、相手は大切な理解者になっていた。
同じ気持ちを共有しあえる大切なパートナーになったのである。
「ねえ、麻衣」
「なぁに?」
千帆は少し身を起こして麻衣の顔を見つめた。
「こんどは私からキスしていい?」
「いいわよ」
麻衣は快く応え、目をつむり少し顎を突き出した。
千帆がその上から覆いかぶさるように唇を重ねた。
千帆の髪が広がり、麻衣の顔は隠れてしまった。
その光景からは、やっと見つけた大切な人を独り占めにし、慈しんでいこうとする千帆の意思が感じられた。



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