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LADY GUN
【推理 推理小説】

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復讐-8

 若菜は誰もいない資料保管質に入り瀬川涼子を追跡している中島探偵事務所に電話をかける。
 「上原です。今瀬川涼子はどこに?」
 「なんかさぁ、女を尾行してますよ?尾行してる奴を尾行するって変な感じっすわ。」
 「まずいわね…!今どこ?」
 「三河町の駅前ですよ。飲み屋を見張ってて、同僚だか友達だか分からないけど出てきた2人をずっとつけてますわ。さっきその女と別れて1人になったとこです。」
 「ますますマズいわね。いい?絶対目を離さないでね!?見失ったら殺すからね!?」
 「わ、分かりましたよ!(たまに言葉遣いが荒くなるんだよなぁ…)」
探偵の中島は慎重に瀬川涼子を尾行する。
 「おい上原。今日は帰っていいぞ?だいぶ疲れたろ。」
若菜の事だから帰らず勤務すると言うと思った中山。
 「はい!超疲れたんで帰らせていただきます!お疲れ様でした!!」
言葉とは裏腹に元気に走り去って行った若菜にキョトンとなる。
 「あいつ、壊れたかな…。仕事させ過ぎたかもな…。」
厳しいポストを与えてしまった事が心配でならない優しい中山だった。
 若菜はタクシーを拾い三河町方面へ向かう。再び中島に電話をする。
 「今どこ!?」
 「三河公園前にあるアパートに女が歩いて…、階段上がってます。あ!瀬川涼子が後ろから女を押さえつけて…部屋に入っていきました!!じ、事件!?」
 「ヤッバ!!しっかり見張ってるのよ!?」
電話を切る若菜。
 「運転手さん!飛ばして!!三河公園まで急いで!!法廷速度守ってる場合じゃないわ!180キロでかっ飛ばして!!」
 「そ、そんなむちゃな…!」
 「できないなら私がかわりに運転するわ!代わりなさい!」
 「う、うわ!危ないですって!」
身を乗り出す若菜。
 「私は刑事です!飛ばせー!!」
 「ひぃっ!!」
酔っ払いのほうが可愛らしく感じてしまう。興奮した目が怖くて仕方なかった運転手は出来るだけスピードを上げ車を走らせた。
 三河公園に着いた。
 「ありがとう運転手さん。お釣りはいらない♪」
一万円を手渡し頬にキスしてタクシーを降りた。怖かったが美女のキスポカンとした。
 「ああいう女が旦那と喧嘩して刺しちゃうんだろうな…。怖い怖い…」
すぐさま走り去ってしまったタクシーだった。


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