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広島物語り
【その他 官能小説】

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広島物語り-4

8.
「お食事の支度が出来ました」
 カヨさんが、朝のお膳を運んで来ました。
 晴れ晴れとした顔が、艶やかに微笑んでいます。
「ああ、有難う、カヨさん、今日も綺麗だね」
「お蔭さんで」

 茶碗に、飯を盛ってくれます。
 味噌汁に、生卵が浮かんでいます。
「ああ、いつも有難う、カヨさん気が利くねぇ」

「来月も、今ごろにお出でるんじゃろか?」
「うん、そうだねえ、ところで、カヨさん、明日休みとれませんか?」
「土曜日じゃねえ、取れんことないが、どうして?」
「デートじゃ、例の焼とん食べて、比治山上って、後はお楽しみじゃ」

 新天地の交番脇で待っていると、カヨさんがネオンに照らされながら、いそいそとやってきます。
 
 今日は珍しく、ワンピース姿です。
「カヨさん、きれいだよ」
「はい、お蔭さんで」
 馴染みの焼きとん屋は、相変わらず込んでいましたが、昼のうちに予約を入れておいたので、テールも用意してありました。

「初めて食べます。焼きとんは、飛騨さんの元気の元じゃね。美味しいわ」
「デートにこんなところと思ったけれど、一度は食べさせたかったんだよ」

9.
 焼きとん屋を出て、タクシーを止めると、比治山に向かいます。丘の様な低い山ですが、頂上に上ると、市内が一望に見渡せます。

「飛騨さん、うちすっかりデート気分じゃ」
「たまには、こんなところもええじゃろう」

 僕は、カヨさんの肩を引き寄せて、頬を寄せます。そっと脇の下から腕を回して、乳房を撫でます。

「気分が出てきてしもうた、どないしよう」
「これから、いいところへ行って、ゆっくりしよう。いつも、せわしないからね」

 タクシーに戻ると、比治山グランドホテルに車を向けました。

10.
 スイートルームから、今上ったばかりの比治山が目の前に見えます。
「今日は、いつもカヨさんに世話になってるから、思い切り楽しんでもらうよ」

 カヨさんを抱き寄せ、唇を吸う。
「新婚旅行みたいじゃねえ」

 背中のファスナーを下ろすと、カヨさんは、自分で脱ぎだしました。
「先に、お風呂に入って」と、カヨさんを促します。

 手早く自分も裸になると、カヨさんを追いかけて、風呂に入ります。
 湯船の中に、色白なカヨさんの裸体が、透けて見えます。
思ったよりも胴回りは締まっていて、中々のプロポーションです。

「カヨさん。中々いいスタイルしているねえ」
「これでも、高校生の時は、短距離の選手だったんじゃ」
「へえ、凄いな」
 
 僕は、カヨさんの後ろから湯船に入り、両手を廻して乳房に重ねます。
「いいオッパイだねえ」
「ええ気持ちじゃ」
 男根は、怒張をしてカヨさんの尻の割れ目を探っています。

 指先で恥毛を掻き分け、クリトリスから割れ目に向かって、探っていきます。
「いい気持ちじゃ」

 カヨさんが、手を後に回して、男根を掴みます。
陰茎が扱かれると、包皮が引かれて亀頭に疼きが起こります。
「ああ、いい気持ちだ」


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