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「優衣。自分が酒に弱いって自覚してる?」
困ったように笑いながらそんな事をしずかは言った。
「え?弱くないよ?」
私はお酒には弱くない。
仕事関係だって良くお酒は飲む。
はぁ・・・と
大きなため息をついて
「優衣の限界は大体4杯だ」
ええ?
私の限界?たったの4杯?
「うそぉ」
「嘘じゃねぇ。店で見つけると5杯目ぐらいからかなり酔っ払いになる」
はぁ?何それ。
「なんで私がいつも何杯目で酔うか知ってるのよ!」
「あの店は酒をウチから仕入れている関係でマスターとは知り合いだ」
「・・・・」
「優衣が何杯目かいつもマスターに聞いた」
げ〜〜〜〜〜・・・
マスター。客の個人情報保護はどうした!
「うちの会社の近くの居酒屋で飲めって言ったのは
大将に4杯以上飲ませるなって言ってある」
「・・・・」
「万が一、言う事聞かないでそれ以上飲んだとしても
会社のやつが誰かしらいるから、
俺がいない時でも知らない男にお持ち帰りはさせない。
それに帰りは俺が連れて帰れる。
そのために優衣が『俺のだ』ってさんざん見せつけたんだ」
私は子供か!