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LADY GUN
【推理 推理小説】

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密約-8

 目的地に到着するまでに、まるで暇潰しをするかのように田口は俊介に言葉を投げかける。
 「俺、意外とあんた達の近くに姿を現してやってたんだけど、全然気付かないんだもんなー。本気で捕まえる気があるのかどうか心配になっちゃうよ。」
 「もうじき潮時だ。」
正直有効な言葉が見あたらなかった俊介。
 「今だってあんたの隣にいたのに全然気付かないんだもん。寂しいなぁ。」
そう言った瞬間、高速道路の入口をETCで通過した音声が聞こえた。加速する車。暫く田口の屈辱的な挑発を聞かされた。そして高速を降りた。どこか静かな駐車場に停車し車を乗り換えまた走り出した。さっき出たインターチェンジとは違うインターチェンジから高速に乗る。目隠しされている俊介にはもはや上りが下りかも分からない。何度かそれを繰り返しす田口。拉致されてからどのぐらいの距離にいるのかも全く分からなくなってしまった。
 どんな所を走っているのか予測できたのは車がガタガタと揺れ始まってからだ。恐らく山道を走っているのだろう…、俊介は自分が連れて行かれる場所は拉致された女性署員達が監禁されている、警察が必死で探している山中の倉庫らしき場所である事だと感じた。
 「早く犯りてぇ…!久々の女…。待ち切れねーぜ!」
興奮する喜多。
 「選りすぐりの美人を揃えてますからね。お勧めは横浜港南署の工藤美月ちゃんですかね。スレンダーでオッパイがデカくてエッロい女です。勿論美人ですよ。」
 「じゃあまずそいつをいただくとするか!我慢できねー!!」
収まり切れない様子の喜多。
 「本当は加藤綾美を犯りたいんだが、おまえ専用だからな。」
 (加藤綾美…?やはりこいつらに拉致されたのか…。)
同時に喜多が、加藤綾美が田口に拉致されている事を知っていた事に驚く。完全に認識していた事に一体どこからその情報を仕入れていたのかが謎に感じた。


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