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LADY GUN
【推理 推理小説】

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密約-7

 車は人気のない地下駐車場に入る。車を停めると隣にワンボックスカーがあった。降りた田口は助手席を開ける。続いて降りてきた喜多も加わり助手席ごと車から降ろす。田口がボタンを押すと簡単に助手席が外れた。俊介は座席ごとワンボックスカーの後部座席にそのままはめ込まれた。特殊に加工されているこのワンボックスカー。スモークが貼られ中が見えない。
 「じゃ、暫く我慢してくれよな。」
田口は俊介に目隠しをする。
 「お前ら、こんな事をして…」
 「ただじゃ済まないってか?ハハハ、ただじゃ済まないのはお前の…いや、お前らの方だ!」
俊介を拘束するとワンボックスカーのドアを閉めた。
 「ご無沙汰してました、喜多さん。」
ようやく再会の挨拶を交わす。
 「立派になったもんだ、徹。ありがとうな。この恩は絶対忘れないよ。お前に助けられた人生、お前の為に捧げてやるよ!」
 「喜多さん…!」
2人は熱い握手を交わした。
 「じゃあ行きますか。出所祝いでいい女、たくさん用意してありますからね。」
 「くくく、楽しみだ。憎き警察の女どもをチンポが壊れるまで犯しまくってやるぜ!」
いやらしい笑みを浮かべながらワンボックスカーに乗り込み駐車場を出る。
 「あまり警察をナメない方がいいぞ…?」
低い声で言った俊介。
 「ハハハ!ナメるだろ!?こんだけ間抜けだと可笑しくてたまらないぜ!」
 「言ってろ…。静香はあの事件から物凄く成長した。同じような馬鹿げた事をし続けているお前らと違ってな。お前らを絶対探し出して刑務所の中にぶち込んでくれるからな?」
 「くくく、成長させたのは彼氏のあんただろ?静香ちゃんの体をいじくり回してイキまくれる立派ないやらしい体にしてやったんだもんなぁ?」
 「こ、この野郎!!」
田口は俊介を挑発するのがうまい。と言うか静香を馬鹿にするだけでいいから簡単だ。
 「あんた、随分ワイルドなセックスするんだね?」
 「あ?」
 「殆どレイプまがいじゃないか?レイプまがいの荒々しいセックスをする彼氏とそれに感じる彼女。あんたらレイプ捜査してる割にはレイプ好きなんじゃないのか?」
 「な、何の事だ…」
動揺する俊介。
 「おまけに彼氏はぶっかけ癖があるんだもんな。」
完全にプライベートを知っている口振りだ。
 「あんたらのセックスはいつも盗み見させてもらってたよ。彼女の部屋に盗撮カメラを仕込ませて貰ったからさ。」
 「な、何…?」
半信半疑の俊介だが、ある物を見せられ真実だと確信した。
 「こんなエッチなパンティ履かせちゃって…。あんたも好きだねぇ!」
田口が見せつけたのは最近無くなったと静香が騒いでいた黒ピンクの豹柄のパンティだった。
 「お、お前…!なんて卑劣な…!」
拘束されている体を激しく暴れさせる。
 「卑劣じゃなきゃ犯罪者なんてやってねーよ!ハハハ!」
田口は俊介を馬鹿にして楽しみながらドライブをしている。


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