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LADY GUN
【推理 推理小説】

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極嬢狩り-7

 覆面から見える目に怖さを感じた。室内気温が下がったかのような寒気を感じる。この目に恐れながら一体何人の女がレイプされてきたのだろう…綾美は客観的にそう思った。
 「じゃあおまえのお父様へのプレゼントを用意しなきゃな…。」
 「プレゼント…?」
覆面男はニヤリと笑う。
 「綾美はオナニーを覚えて立派な女になりましたよ、的な。オナニーだけじゃない。ちゃんとセックスも覚えましたよって。立派なDVD作ってプレゼントしてやるんだよ。」
 「や、嫌です!そんなの…!」
 「ウルセェ。ハハハ!おい、準備しろ。」
覆面男が呼び掛けると、2人の覆面男が隣の部屋から出てきた。ビデオカメラと一眼レフカメラをそれぞれ持っていた。
 「い、いつの間に…!」
部屋に潜んでいた事に驚く。
 「いつの間にって、綾美ちゃんがオナニーする前からいたよ。加藤綾美の生オナニー見れて感動だよ。」
 「俺、ファンだったんだよなぁ…。何回ニュース見てセンズリこいたかわかんねーよ!」
機材を準備しながらニヤニヤしながら言った手下2人。
 「今までのこの部屋でのオナニー動画はもう編集済さ。あとは加藤綾美レイプシーンを録るだけだ。いいDVD&写真集ができそうだよ。ヒヒヒ…」
撮影準備を終え録画し始める。
 「い、嫌よ…レイプなんて…!お願い止めて…!」
 「出た!定番セリフ!ハハハ。」
楽しんでいる覆面男達が信じられない。怯え続ける綾美に覆面男…、いやモンスターが寄った。
 「マジでいい女だぜ…。品格も育ちも最高だ。容姿は文句なし。おまえには俺の愛人になってもらうからな?」
綾美の首筋に手を添える。
 「な、何で愛人なんかに…!」
手から体を逃がそうとしたが掴まれ逃げられない。
 「いい女だからだよ。色々と使える女だしな。感謝しろよ?他の婦警は無差別に犯されてるんだからな?おまえは俺専用だ。俺の性欲を満たしてればいいんだ。ヤリマンにならなくて済むんだぜ?ラッキーだろ?」
 「い、意味分からないし!!」
 「意味なんて知る必要はない。つーか、これがそんな事を全て忘れさせてくれるよ。ほら吸え…。」
モンスターは掌に白い粉を乗せた。
 「こ、これは…」
 「コカインさ。これ吸ってオナニーすると燃えるぜ?興味あるだろ?」
目の前に違法薬物が平然とあるのが信じられない。
 「す、吸えません、そんなの…!」
 「吸えよ。」
 「嫌です!」
顔を背ける綾美。
 「じゃあしょうがねぇなぁ…」
モンスターはポリ袋にコカインを入れた。
 「吸うか死ぬか、どっちか選べ。」
モンスターはコカインを入れたポリ袋を綾美に被せる首もとで閉めた。
 「!?」
呼吸をすればコカインを吸ってしまう。吸いたくなければ呼吸を止めるしかない。綾美はとっさに呼吸を止めた。
 「くくく、人間なんてな、自ら呼吸を止めて死ねる程自分に厳しく出来ない生き物なんだよね。目の前に酸素があるんだ。吸って楽になりたいよな、そりゃ。コカイン酸素を吸えばさらに楽に、気持ちよくもなれるぞ?オナニーも快感倍増だ。我慢すんなよ。ハハハ」
綾美の顔がみるみるうちに紅潮していく。とっさの事であらかじめ酸素を吸い込んだ訳ではない。綾美はすぐに苦しくなる。
 (だ、ダメ…もう…。苦しい…。でも…)
ポリ袋の中の粉っぽい空気を吸った時点でもうまともな人間ではなくなってしまう。苦しみながら悩む綾美だが、綾美の生命の限界はもうすぐそこにあった。
 ポリ袋が激しく圧縮した瞬間、モンスターはニヤリと笑った。
 「今までにない快感が綾美を待ってるぜ?フフフ。」
酸素を求め激しく呼吸する綾美を見て満足そうな表情を浮かべた。激しく呼吸する綾美の頭の中が朦朧としていたのはただ単に酸欠状態なだけではなかった。


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