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LADY GUN
【推理 推理小説】

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愛とレイプ-5

 「ああ…」
一気に崩れ落ちる体。床にへたり込みながら不規則に体を痙攣させた。目を閉じ俯きながら息を切らした静香。
 「またオナニーしちゃった…。どうしたんだろう私…」
立て続けにオナニーしてしまった自分が分からなかった。
 「あ、ヤバい…石田さんが来ちゃう…」
そろそろ石田が迎えに来る時間だ。静香はけだるさが残る体を起こし体を拭き慌ててメイクをする。下着を付け洋服を着た時に石田から電話があった。
 「今行きます!」
香水を振りかけ携帯とバッグを持ち部屋を飛び出した。
 「どうした?寝坊か?」
いつもは余裕を持って現れる静香だが、こんな息を切らして慌ただしく現れる静香にそう言った。
 「はい、すみません…。(オナニーしてて遅れましたなんて言えないし…。あ!ストッキング履くの忘れた!)」
慌てていて生脚で出て来てしまった。
 (今日は暖かそうだからいっか…)
今日はこのまま行く事にした。
 「今日は今から上原を拾ってくけどいいか?」
 「あ、はい。」
たまに行きも帰りも一緒に送迎される事がある。
 「石田さんだって疲れてるのに送迎までさせちゃってすみません…。」
 「ハハハ、気にすんなよ!逆に若い子とドライブできて楽しいよ!」
笑い飛ばした石田には物凄く感謝していた。
 車は上原家に着いた。パンをくわえながら静香よりも数段慌て感を出しながら家から飛び出して来た。車に乗っていても若菜の行ってきますの声が良く聞こえた。車内に静香の姿を確認すると嬉しそうな顔をした。
 「おはようございます!!」
元気いっぱいの若菜。
 「おはよー若菜!相変わらずだね。」
 「だってお母さんが起こしてくれないんだもん!」
 「は?あんたまだお母さんに起こしてもらってるの!?」
呆れた静香。ふと窓の外を見ると玄関で微笑を浮かべながら見つめている麗子の姿に気づく。静香は慌ててお辞儀をすると麗子は手を振りニッコリと笑った。
 車は出発した。
 「たまに起こしてくれないんですよねー、お母さん。」
パンをムシャムシャ食べながらそう言った若菜。
 「強い女性ね…。」
 「はい??」
静香は若菜に聞こえないほど小さな声で呟いた。
 「てかあんた、朝ぐらい自分で起きなさい!!」
頭を叩く静香。思わずパンを口からこぼしてしまった。
 「こら上原!車を汚すな!!」
 「だって先輩が頭叩くから〜!」
 「アハハ!」
温かい仲間との時間が今から向き合う非道な事件を少しは癒やすものとなってくれる。


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