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LADY GUN
【推理 推理小説】

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知能犯-4

 翌朝、週刊誌から一本の電話があった。
 「今朝、ある動画が投函されていたんですが、今、大勢の婦警が行方不明になっている事は事実でしょうか?」
 「えっ?」
 「どちらにしろ来週号のトップで掲載しますので宜しくお願いしますね?」
その電話を皮切りに報道機関から次々と問合わせがあった。そしていよいよ動画投稿サイトへの投稿が始まった。担当者は慌ててサイト運営会社とサイバーセキュリティー会社に連絡を取る。
 暫くしてサイバーセキュリティー会社から連絡が入る。
 「この動画は不特定多数の人達に投稿されてますね。中学生から社会人まで、様々な人から投稿されてます。私達が思うに彼らはごく普通の一般人だと思われます。全国各地から投稿されてますので、もしかしたら何者かが原本となる映像をあちこちにバラまいて、それを事件とは何の関係もない一般人がアップしてるのではないかと。恐らく投稿してる人は誰から送られてきた映像か分からないまま面白がって投稿してるんだと思います。投稿者の身元を調べても犯人には繋がらない可能性が大きいですね。」
そのような解答だった。
 「くそ!郵送したのか!?ネット投稿ならログ調べれば身元まで辿り着けるが郵送だと難しいな…。」
ネットは匿名性があるようで管理者サイドから見れば匿名性はない。投稿もメールも全てが身元情報をつけて送信しているようなものだ。それをは犯人は避けたようだった。
 「とにかく投稿者を当たりどこからそれが投函されたのか調べるぞ!」
 「はい!」
刑事達は捜査に急ぐ。
 「やられましたね。恐らく犯人は防犯カメラのないような場所にあるポストから投函したでしょうね。指紋も期待出来ない…。このネット社会の中、原始的な方法の方が意外と効果的な事もあるんですね…。」
静香が言った。
 「誘拐やレイプという野蛮な事をする奴らだから甘く見ていたのかも知れないな。犯人はかなりの知能犯かもしれないな…。」
 「私もそう思います。」
髪の毛一本でも見過ごさない細心の注意が必要だと思った。
 (誰…?一体犯人は誰なの…?)
未だ予測すらつかない犯人が不気味に思えた。


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