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LADY GUN
【推理 推理小説】

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知能犯-3

 パソコンの前で動画投稿サイトを確認している2人の男性署員。
 「しっかし今の素人は凄いね!電車の中で下半身裸になってバイブ使ってオナるとはね!」
 「彼氏にやらされてんだろうな。」
 「こっちはもっと凄いぜ!?試着室の中でおしゃぶりしてるよ!バレたらどうするのかねー!」
エッチな素人の投稿動画に喜ぶ2人。
 「こっちのチャットも凄いぜ?無料でここまで見せるとは!」
 「でもいいとこで有料に切り替わるんだろ?ほら。」
 「あ!馬鹿!!いいとこで有料に変えやがった!!」
] 「課金しちゃう?」
 「えっ?そ、それはヤバいだろ…」
 「でも気になるじゃん!見たいよ!」
その時だった。背後から話し掛けられたのは。
 「何が見たいの?」
 「いっ!?」
振り返ると静香が鬼の形相で睨んでいた。
 「し、静香!?」
エロ動画を見ていた内の1人は静香の彼氏、角田俊介だった。
 「こんな事件が起きてる時にエロ動画見て騒ぐなんて一体どういう神経してるのよ!?」
同僚の山中哲はそ〜っといなくなる。
 「ち、違うんだ…、これは…、や、山中!?」
振り返らず走り去る山中。思い切りのいい逃げっぷりだった。
 「何が違うのよっ!?」
 「い、いや…世の中のスケベな人達の分析を…」
 「今、関係ないよね〜!?」
 「は、はい!関係ないです…!」
 「真面目に仕事しなさい!!」
 「痛てっ!!」
思い切りビンタして去って行った静香。俊介は後でどう謝ろうか考えると気が気ではなかった。
 「ったく男は!!」
静香の怒りは収まらなかった。
 中央署にDVDが送られて来た以外は犯人からの接触が全くない。婦警を誘拐した時の目撃情報も殆ど得られていない。弓野聖子と中嶋梨華誘拐の現場の駐車場も、そのビル自体誰も使用していないほぼ廃墟ビル状態で、電気水道、ガスこそ通っているが管理はまともには管理されていないと言う事だった。防犯カメラは作動していなかった。残されたミニパトカーからは指紋等証拠になりそうなものは出なかった。


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