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one's pet dog
【獣姦 官能小説】

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one's pet dog-3

「……イケナイ……」
 いけない? 何がいけないと言うんでしょうか……。
「エッチナノハ……イケナイ……トオモイマス」
 エッチというと、私とのエッチの事……っ!?
 頭にかかった霧が一気に晴れ、その中からご主人様の怒りの姿が浮かび上がりました。
(わ、わふっ! そ、そんな! ばれた!?)
 一年半生きた私の人生は今まさに最大の危機を向かえました。ああ、こんな現状、ご主人様は間違いなく叱られる……うぅ、叱るだけで済むでしょうか? 何かしらのお仕置きがありそうで……。
「ミゥ」
「ク、クゥン……」
 私は襲ってくる不安と恐怖と緊張に前足で頭を抱えながら、怯えます。あまり酷いお仕置きはやめてと胸の中で懇願しながら。
「ソコニ……パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・ネポムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・クリスピン・クリスピニアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダット・ルイス・イ・ピカソガエガイタ『ニワデネムルラフ』ヲニュウシュ……ぐぅ……すぅ……すぅ。モウ食ベラレナイヨォ……」
「わ、わん?」
 不可解な言動に私は顔を上げて、カーテンから漏れる月明かりに照らされたご主人様を見ます。―――その表情は安らかな眠りに満ちていました。
(―――また寝言ですか)
 ご主人様の眠っている顔を見れば、それが明白だったのですが、どうにもパニックを起こしていたようで、そこまで気が回りませんでした。今回で二度目の安堵のため息をつきます。
(にしてはやたら淀みなくスラスラと言ってましたが……一体どんな夢を見てるんだろ?)
 まあ、女の人と仲良くしている夢と悪い夢でなければ何でもいいですけど……。
(……さてと)
 ずっとこうしてご主人様と繋がっていたいのですが、眠気を感じてしまい、離れる事にしました。このまま寝てしまったら、こっそりやった意味がありません。
 お尻をゆっくり上げます。私の穴に蓋をしていたご主人様のイチモツが抜け、そこからドロリとした液体が少し流れていくのを感じました。
(あ、こぼれちゃったぁ……。もったいない)
 ご主人様の陰茎を滴る私の中から零れたモノを綺麗に舐め取った後、膝下まで下げたトランクスとパジャマのズボンを着直させ、掛け布団を口くわえ、掛け直します。

(ふぅ……後処理完了です)
私は寝床であるとても大きなバスケットに向かい、そこに横になります。
 行為後の虚脱感と運動による疲労感、そして下に敷かれた柔らかな布の心地よさに眠気がすぐにやってきます。目をつぶり、それに逆らう事なく委ねます。
(お休みなさい、ご主人様)

「なんじゃあああああああああああああああああこりゃあああああああああああああ!」
 空気を裂くような叫び声は耳に届き、私は文字通り跳ね起こされました。
「馬鹿な! この私が! 成人式を向かえたいい大人のこの私が! 有り得ん! 有り得んぞぉ!」
 どうやら声の主はご主人様のようです。一体何が起きたのでしょうか? 私はご主人様のベッドに一目散に走りだしました。
「わん!」
 掛け布団を剥いで俯いてシーツを親の仇のように睨みつけているご主人様に私は声を掛けます。
「ミゥ……か」
するとゆっくりとこちらに振り返り、自嘲的な笑みを浮かべるご主人様。
「ははは、全く俺は駄目な奴だよ。社会的に大人になったのに、こんな……こんな失態を……! ぐぅ!」
 泣きそうな顔になるご主人様。どんな事をしてしまったのでしょう? 私はご主人様が睨みつけていた場所を見てみる事にします。
(あ……)
 その辺りはご主人様の股の所で、昨日私がおもらししてしまった場所でもあったのです。
「―――ふふ、でも受け止めなきゃ現実を」
 突然、不吉に笑い出してベッドから出て、私のおしっこで濡れたシーツを剥ぐご主人様。
うぅ、このままに黙ってしまって良いのでしょうか?


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