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one's pet dog
【獣姦 官能小説】

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one's pet dog-1

「愛で世界は救えない。わかるか? ミゥ」
唐突に私に向かって、ご主人様は愚痴をこぼし始めました。いきなり変な事を言い出すのはいつもの事なので、私はおすわりの状態でわん、と返事をしてあげます。
「愛で救えるほど、この世界は単純ではないのだよ。つーかね、愛で何かできるわけねぇーだろが! そうほざく奴は偽善者だ! 愛なんて精神論はこの物理世界のおいて皆無だ! 人を救うは金だ! 食料だ! 触れる事が出来るもんだ!」
 また何か嫌な事でもあったのだろう。過去からの経験からそう推測できる私は、正直飽き飽きした気持ちになりました。だけど、無視すると余計へこんでしまうので、わんわん、と神妙に答えます。
「わかってくれるか? わかってくれるんだな……流石は俺の愛するわんこだ。はは、ミゥみたいな女の子が人間だったらどんなに素敵か。……現実の女はクソだ! 
気のあるような台詞で巧みに相手を騙し、金品を貢がせた後、お友達でポイだ! 打算でしか男と付き合わねぇんだよ! チクショウチクショウ……! 愛の強さ=財力なんだよぉ!」
 どうやら、ご主人様は昔の事を思い出してしまったようです。涙まで流しています。しょうがないので私の前で跪き、思い違いも甚だしいご主人様の頬を舐めて、慰めてあげます。しょっぱい味がしました。
「ミゥ……ありがとう。そうだな。過ぎ去った出来事に何を嘆く、俺。そんな暇があるなら、ミゥと俺の飯を作るべきだな、うん!」
 開き直ったご主人様に、やれやれと私はため息をつきます。精神がいささか弱いご主人様を持つと、飼い犬の気苦労が絶えません。まあ、そういう所はキライじゃないんですけどね。むしろ、私に甘えてくれるから嬉しいかも。
「愛なんて幻想で幻覚だ。俺は恋愛否定組一番隊隊長小森夏樹だ!」
 などと叫びつつ、台所に立つご主人様。愛を飢えている人ほど愛を否定すると、どこかで訊いた事があるのですが、ご主人様を見ていると、それが的を射ているような気がしてなりません。できるなら、その寂しさを私が埋めてあげたいのですが……。


 私はボーダーコリーという種類の犬です。どんな見た目かと言うと、軽くウェーブがかった長く豊かな黒の被毛に覆われています。あ、首周りと尻尾の先だけは白い色なんです。後、尻尾は立った時、地面につくかつかないかぐらいの長さ。耳はちょっと垂れ下がっています。顔が長いのはちょっと気にしてます。
 一般的にボーダーコリーの性格は、主人への従属心が強い事や知能、労働意欲が高い事などが挙げられます。頭がいいかどうかはわかりませんけど、確かに私は体を動かすのも、その事でご主人様に褒められる事は好きです。でも、ご主人様に対するこの想いが従属心なのかどうか……。
いや、多分、違うと思う。何故なら私は―――
 
 私は闇の中ゆっくりと目を開けました。良い子なら誰もが眠りにつく深深とした夜。ご主人様も比較的に良い子なので、ベッドでぐっすりしています。私はこれから悪い子になるのでおもむろに起き上がります。寝息をたてているご主人様に近づき、ベッドの上にそっと乗りました。
「ボクハ……モンスター……オイ、ソコノクウセキニ……カバン……スミマセン、ヒトガハイッテマシタカ」
 口を使ってそっと掛け布団を横にどけると、寝言を呟くご主人様のパジャマのズボンの縁に爪を立てて、ずり下ろします。破らないよう慎重に。
 すねの辺りまで下ろし、次に現れたトランクスも同じように下げてっと……。
「……サガシテマス、カワイイヨウジョ……ジャナクテ、タイセツナワスレモノ」
 そして、私の視界にご主人様の小さくて、可愛らしくて、独特の匂いがする円柱状の突出部が顔を出しました。
 私は尻尾を振りながら、愛撫するように軽くソレを二三度ほど舐めた後、今度は口に含んで吸いとるような感じで舐め回します。すると、ご主人様のイチモツは大きさと硬さを持ち始めます。
「ユラメクナツクサミテタ……シャソウカラ……ヤケタセンロガ……ツナグミライ……」


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