エステシャン-1
ベットの上でアキラは、のた打ち回っていた。
四人の白衣を着た男達に囲まれて、性感マッサージを受け続けて、もう四日が過ぎた。
この四日間、朝から昼食の時間を除き、常に男達の指が肌の上を撫で廻していた。
ショーツだけの体の上から、ローションを塗りたくられ、あらゆる箇所を指がはいずり回っていた。
乳首の周りから、脇の下。
鼠頸部を撫であげ、ショーツの上から擦りあげられる。時々、乱暴に乳房を搾り上げられると、すかさず他の指が飛び出した乳首を摘む。
トントンとショーツの上からクリトリスを叩かれ、声を挙げさせられる。
一向に終りを迎えない愛撫に根をあげて、後ろ向きになって逃れても、背中からの愛撫責めにあう。
背骨を撫ぜ上げられるだけで、快感が走る。
髪の毛の中に入り込む指達。頭部すら、性感帯に変えられてしまった。
後ろから、乳房を搾られ、思わず腰を上げると、四つん這いにされた。
アヌスからバギナを、ショーツ越しに何度も刺激され、絶叫してしまう。
耳の穴に小指がねじ込まれ、クチャクチャとした卑猥な音にすら、淫らな気持ちを煽られる。
意地悪な手管から逃れようと、手で阻止すると、たちまち腕を押さえつけられる。
ベットに男達の手によって蹂躙されることが、今のアキラにとっては、被虐の心を刺激してしまう。
決して往くことを許されないエクスタシーは、確実に理性を崩壊させていった。
男達は、その一日の“作業”の終わりに、ショーツを替えていった。
唯一その時だけ、男が声をかける。
「ほうら、こんなにグッチョリ濡れてますよ。ほらほら、糸引いてショーツと繋がってますよ。いっぱい感じてますねぇ」
そう言って、左右から足を掴んで尻の穴が天をを向くほど屈曲させ、バギナを左右に思いっきり広げて見せた。
四人の男達が覗き込み、感嘆の声をあげた。
赤ん坊のおむつを替えるように、丁寧にタオルで股間を拭かれ新しいショーツを穿かされた。
最初の二日間は、アキラは、羞恥心をあおられ、顔をそむけて涙を流したが、四日目には、そんなことも感じない、発情した牝犬になっていた。
夜の食事の後も、ベットに手首を手錠で繋がれ、自ら慰めることすら阻止される徹底ぶりだった。
五日目の朝、朝食の後片付けをしに来た男が帰るのと入れ替えに、女が現れた。
その女は、アキラが囚われの場所となったBar胡蝶蘭のカウンターにいた女性だった。
あの時、同じセミロングだったアキラの髪は伸びてしまっていたが、女性の黒髪は眉の上できっちりカットされ、あの時と同じだった。白衣がとてもよく似合っていた。
「こんにちは。お元気そうね。私のこと覚えてらっしゃるかしら。私はあなたのこと、よく覚えているわよ。だって私のタイプだったから。あなたとまた会えて嬉しいわ」
その女性は“香”と名乗った。
「じゃあ、始めよっか」
香は、アキラを遊びに誘うように手をとってベットに向かった。
バーの店内にいた時とは違って、無邪気な女の子のようだった。
アキラは無言で、いつもと同じように自らショーツだけの姿になって、ベットに横たわった。
「おててが、悪さをしないようにベットに繋ぐからね」
そう言ってアキラの両手首をベットの桟に止めた。
万歳をする格好になったアキラを見つめて、香がつぶやいた。
「綺麗な体しているわ。あなたと、したい。ふふふっ」
細い指で、ローションを体に滑らせ始めた。
普通のエステシャンがするように、全身をくまなくマッサージしていった。
「今日からこれは脱いじゃいましょ」
香はアキラのショーツをスルスルと抜き取った。
香が改めて、ローションを手にした。
手のひらで乳房を丹念に揉んでいった。乳輪から乳首にかけて片方の指で
皮膚を延ばしながら、もう一方の指でツンツンと突いていった。
5本の指が、別々に動き回り連続した刺激を心地よく伝えている。
その動きが、弾く動きに変化してゆくと、アキラの呼吸がすぐに乱れてきた。
左右の乳首が丹念に弾かれてゆく。
指と手のひらを駆使して、乳房が搾られ、乳首が刺激される。そのまま徐々にマッサージ場所が下におりていった。
アヌスを揉みほぐしていた指がゆっくり侵入していった。
アキラが細い声を出しながら、のけ反ってゆく。
「お尻の穴も開発されちゃったのね。じゃあ、気持ち良くしてあげる」
アヌスに入れられた指がゆっくり出入りしだすと、背中からのゾワゾワした快感に襲われる。だが、香の行うマッサージは、それだけではなく、アヌスの周りも刺激しているようだ。
アキラの腰が波に揺られるように動いている。
「気持ちいいんだ。嬉しい!香の手でもっと気持ちよくしてあげる」
香の指がアヌスとバギナの間を何度も往復して撫ぜている。もどかしげに、アキラの腰が指先を求めてさ迷っている。
指の背中を使ってバギナの溝を撫で始めた。
その柔らかな肉の襞にはまりながら、指の背中の上下運動が続いた。
激しさを求めて、アキラの腰が痙攣しているように震え始めた。