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『友情の果て』
【純愛 恋愛小説】

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『友情の果て』-3

智也からいたずらっ子のような視線がくる。
「無理かな(笑)」
「えー何でなんで?」
「だって優しいんだもん(笑)」
「あぁ優しすぎてもダメみたいな?(笑)」
「そうそう(笑)」
「じゃあ俺は?俺は?」
「智ならいいかな」
「ホントに!?じゃあ由梨ちゃんさぁ俺と付き合っちゃう?」
「えぇー」



「由梨ちゃんさぁ俺と付き合っちゃう?」
この言葉がなぜかムカついた。冗談…わかっているはず。でもなぜかムカついた…自分がダメと言われたから?違う。きっとそう…軽いノリだったから…また由梨が悲しむと…そう思ったんだ。
次の瞬間、俺は智也を殴った…

「痛っ…何すんだよ」
「お前に由梨の何がわかんだよ」
「は?」
「お前に由梨の…由梨の何がわかる」

また智也殴る

「ふざけんなよ」

智也も俺を殴る

「この野郎」

智也を殴る

「やめてよ!」

由梨の言葉に殴りあいは止まる

「どうしたの急に…殴ったりして…」
「いやその…」
「ごめん…あたし先帰るねじゃあ」


自分のせいと悟ったのか由梨はお金を置いて店を出ていった。

「追わなくていいのか?」
「え?」
「謝んないと由梨ちゃんに嫌われちゃうぞ!ほら俺のことは良いから早く行け」
「あっあぁわかった。ごめんな」

そういい俺は店を飛び出した


智也は椅子に座り煙草を吸う
「フゥー…アイツも大変だな。マスターいつもの」






俺はあちこち探したが中々由梨は見付からない。

「もう家着いちゃったか」


更に探して、15分ほど経った頃だろうか、川沿いの道を歩く由梨を見つけた

「由梨!!」

振り向いた由梨は…泣いていた


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