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『友情の果て』
【純愛 恋愛小説】

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『友情の果て』-4

「由梨…ごめん」
「いいよいいよ!気にしないの。大樹は優しすぎるから智が軽いノリで付き合うなんて言ったから怒ったんだよね?」
「…まあ」
「ならいいから!あたしは今日は帰るから。智と仲直りしてね!じゃあまたね」

手を降る由梨。俺は智也のとこに戻った。



「悪かったな」
「おっまた来たのか。由梨ちゃんは?」
「帰った」
「そうか。仲直りは?」
「できたんじゃねぇの?わかんない」
「わかんないってお前さぁ〜」
「本当にわかんない」
「そうか」


智也は意外と空気を読むのが昔から上手い。それは見習うとこだ。
結局お互い沈黙のその日は帰宅した。



三日後…
会社の会議に出ていた俺は切っていた携帯の電源を入れた。そしてお決まりのメールセンターに問合せすると…新規受信メール10件
この表示に驚いた。いつもは精々あって三件。それも仕事関係がほとんど。それが10件…まさか寝惚けて出会い系か何かに間違えて登録したか?と思った。が受信メールはすべて智也からだった…
当然驚いた…内容は

『大変だ!至急連絡を!!』
『至急連絡をくれ!』
『何してる!早くしろ』
『早く!!』
『今すぐ連絡よこせ!』

など…一体何事だ?これで飲みに行く誘いとかだったら怒るぞ。
とりあえず電話を掛ける

「もしもし」
「やっと繋がったか!!ハァハア」「どうした?息きらして」
「由梨ちゃんが…」
「由梨がなんだよ?」
「死んだ…」
「…そんな冗談はよせよ!由梨が怒るぞ」
「俺が冗談で…こんなこと…言うわけないだろ」
「え…」

とにかく病院へ駆け付けた。なぜ急に…事故にでもあったのか!?

病院に着き由梨がいると言う部屋に走った

バタン!

「ハァハア…由梨は」
「…」

そこには祭壇の前に眠る由梨が…

「うそだろ…どうしてだよ…なんで由梨が死ぬんだよ」
「自殺だったらしい」
「自殺?」
「二日前にな。今朝俺にメールが来てな。たぶんタイマーメールだ」
「タイマーメール?」
「予約した時間にメールが送れるサイトだよ。」
「あぁ…」
「内容は…あたしはたぶんもうこの世にはいないでしょう。このメールを見たらあたしのマンションの管理人さんと部屋に来てください。よろしくと」
「…なんだよそれ…」
「これ手紙だ。由梨ちゃんからお前宛ての」
「…」
「ほら受け取れ!」
「…」
「あと顔だけ見てってやれよ。それが唯一の償いだ…じゃあな」
バタン


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