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人妻略奪 若い精
【熟女/人妻 官能小説】

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「罠」-1

 翌朝、アパートを探しに出かけて行った達也を見送った後も、昨夜のことが香織の頭の中から離れることは無かった。

 あの後、達也が3度目の交わりを求めてきたのだが、脳裏に夫の顔が浮かんだ香織は達也の手を振り切るように部屋を逃げ出した。香織は軽くシャワーを浴び、フラフラになりながら自分の寝室に戻り、気を失ったかのように眠った。

 今朝の朝食時には、達也が何事も無かったかのように接してくれたことが有難かった。しかし結婚してから初めての浮気、しかもあろうことか夫と娘が眠る自宅で過ちを犯してしまった香織は申し訳なさのあまり、夫の顔をまともに見ることが出来なかった。

 夫の弘之は決して浮気をするタイプではない。そして自分もそうだったはずだ。浮気や不倫などといったことは、自分とは関係のない世界での出来事だと思っていた。

 香織は朝から強い後悔に苦しんでいたが、達也に膣内射精を許さなかったことだけがせめてもの救いだった。

 今日は日曜日なので午後からは家族3人で出かけることになっているが、夕食は達也も交え4人で食事をすることになっている。

(もう元に戻らないと・・。達也くんは明日帰るんだし、これで終わりに・・)

 その日の夜、香織たち一家は達也と食事を共にした。無事、達也のアパートも見つかり、4月からはここから車で20分ほどの所で1人暮らしを始めることになる。

 しかしそれは、今までよりずっと近い距離で達也と過ごすということであり、香織の中では不安を拭い去ることができなかった。

 その後、夫の弘之が風呂に入るため浴室に向かっていった。娘の真菜はテレビに夢中になっており、台所では香織一人が後片付けをしている。

 そんな香織にゆっくりと達也が近づいていく。そして香織の横にピッタリと寄り添うと、小声で話しかけた。

「香織さん・・。今日の夜も俺の部屋に来てよ。待ってるからさ」

 若い達也が何度も求めてくることはある程度予想はしていたものの、その恐ろしい台詞を聞いた瞬間、香織は背筋が凍りついた。達也がゆっくりと香織の細い腰に手を回し、グッと抱き寄せる。

「やめなさいっ、達也君! 昨日の夜はお酒のせいで私もどうかしてたの・・。あなたとはもう終わり。元の関係に戻りましょう。いいわね?」

 香織はジッと達也を見つめ、少しきつい口調で言い切った。その表情からは、家庭を守る人妻としての強い決意が感じ取れた。

「あなたが昨日撮った写真。ばら撒きたいなら、そうすればいいわ。これ以上あなたと深い関係になるより、そのほうがよっぽどいいから・・」

 そう言った香織の目には少しばかりの涙が浮かんでいた。今日の朝から晩まで、ずっと後悔し続けていたのだ。理由はどうあれ、愛する夫を裏切ってしまった自分をどうしても許せなかった。

「香織さん・・」

 それは達也の想像していなかった展開だった。昨日の様子からすれば、今日の夜もたっぷりと香織とセックスができるとばかり思っていたからだ。自分の想像以上に香織が苦しんでいたことを初めて知り、達也はこの場でこれ以上望むことを諦めた。

「ごめんよ、香織さん・・。俺・・、今から帰るから・・」

 そういい残した達也は香織のそばを離れていき、すぐに荷物をまとめだした。達也を玄関まで送り出した際、香織は達也から携帯電話の番号とメールアドレスが書かれたメモ用紙を強引に渡された。「待ってるから」と一言だけ言い残した達也は、家を出て行った。

 その後、香織はリビングには戻らずに寝室に入っていった。化粧台の引き出しを開け、達也から渡されたメモ用紙を奥のほうへとしまいこんだ。

(ふう・・。これで良かったんだわ・・。達也くん、ありがとう・・)

 香織は台所に戻り、後片付けを再開した。その後、風呂から上がった弘之には達也が急用で帰ったことを説明した。

「そうか・・。今日も達也と飲みたかったけど、しょうがないか。俺たちも遊びに行かず、あいつのアパート探しを手伝ってやれば良かったかなぁ・・」

 香織から説明を聞いた弘之は、リビングでアルコールを飲みながら香織と話していた。娘の真菜は寝室で眠りに就いている。

「達也君とはまた4月から会えるんだから、飲む機会だってあるわよ・・。あなたも今日は疲れたでしょう?もうお休みになる?」

「ああ。そうだな・・。もう寝るよ。その前に香織、ちょっと部屋まで来てくれるか・・?」

 それを聞いた香織は顔には出さなかったが、内心動揺していた。この台詞は弘之が妻をセックスに誘う時の合図であり、昨晩浮気をしてしまった自分としては、夫と身体を重ねることに抵抗を感じていた。

「だ、だめよ。あなた。明日は月曜日でしょう。また今度にしましょう・・。ね・・?」

「大丈夫だよ。先週は忙しくて1回もしなかったろ?さあ、香織・・」

 香織は弘之に腕を掴まれたまま、弘之の寝室へと入っていった。


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