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嘘つきは恋の始まり 
【女性向け 官能小説】

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-6


「悪い。遅くなった」
自分の鍵を私に私にあずけたから玄関のドアは私が内側から開けるしかなくて
必然的にお出迎えになる。
って、野口さんの家だけど。

「お帰り。夕飯勝手に作ったよ」
「おー。いい匂いする!」

そう言いながらネクタイを緩めプッっと吹きだした。

「なに?」
「いや・・・お帰りって出迎えてくれて
夕飯作ってくれて・・・チコちゃん、お風呂入ったの?」
「うん。遅くなりそうだったからね」
「で、俺の部屋に置いてある自分のTシャツに着替えて。」
「うん?」
「彼女じゃないって言い張るんだもん。小坂さんも俺をインポだって疑うはずだよな」

昼間の食堂での会話を思い出したのか野口さんは機嫌良かった。

「だって、泊ってもエッチしないもん」
「すれば、彼女なの?」
「・・・・でも野口さんしないじゃん」
「俺インポじゃないよ」
「知ってるよ・・・・」

これ以上話が変な方向に行かないように夕飯の用意をしてテーブルに出す。

野口さんがお風呂に入ってる間に片づけをして
DVDを見始めたのはもう日付が変わっていた。

「今日は1本でやめとくか。明日続きにする?」
「野口さん疲れてそうだもんね。いいよ」

野口さんは珍しくソファーじゃなく床に胡坐をかいて髪を拭きだした。
私はDVDをセットした後に
ソファーに座ろうと歩きだしたところで

「ここにおいで」

と野口さんは自分の胡坐の中を指差した。





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