吸血鬼的生活。〜ヴァンパイアプリンス番外編〜-3
「…あッ…」
月下は小さく鳴いた。まだ完全には起きていない。
「月下…」
「ん〜…ひ…ろき?」
薄く目を開いて月下が俺を見る。
その目には俺以外、誰も映っていない。月下を独占してるって実感できる瞬間だ。
「も〜…甘えたさんだね…」
月下が両手を広げて俺を包み込む。俺は月下の胸に押し付けられた。
「うゎっぷッ」
「よしよし…」
「俺ガキ違うよ…」
「…す〜zzz」
「…寝たねι」
流石、二度寝で遅刻するだけはある。寝つきが良すぎて、寝起きが悪い。
「…ごめんね、起きて。」
体中を駆け巡る血が、月下を求めている。
―ペロッ
「キャッ!!」
無防備な月下に不意打ち。押し付けられた胸に舌を這わす。
「ちょ…宏樹ッ」
自分の欲求で月下を起こすのもどうかと思うけど、そんな優しい事を考えられる程俺は紳士なヴァンプではないようだ。
「起きて…」
「やんッ…ひゃッ」
月下の形の良い胸を優しく揉む。
「どうして…ッ」
「月下が欲しいから」
「んッ…!!」
自己主張をし始めた胸の突起を指でいじめると、月下はキュッと唇を噛んだ。
「鳴かないの?」
「んん〜ッ」
再び首筋にキスを落とす。
「鳴いてよ…」
「…あッダメッ…」
月下は俺の首に腕を回した。
「ね…」
「ん?」
「血欲しいの?」
「…何でわかったの?」
「わかるよ〜」
月下はクスクス笑う。
「だってさっきから首筋ばっかりキスするんだもん」
月下は俺の唇にチュッとキスをした。
「いいよ…」
「…うん。でもその前に…」
「あッ!!」
「ん…ヌルヌルですな。」
「〜〜…だって気持ちいい所ばっかイジメるんだもん…」
月下の陰部は一回戦の名残か…少し刺激を与えただけで、すぐに潤みを取り戻した。
「入れていい?」
「ダメ…じゃなッ…あぁッ」
返事なんてYESしか認めないから…笑
返事聞く前にはもうこっちの準備は完了ですって。
「準備…速いッて…」
「そう?…月下、自分で入れられる?」
「…え」
「俺の膝乗る感じで腰沈めて…」
「う…ん。どっち向けばいいの?」
「俺の方見て…」
月下はおずおずと、俺の肩に手をおく。そして、ゆっくりと腰を沈めていった。
「「…ッ」」
温かいモノに包まれる感覚。一瞬で世界が変わる。
「ん…ッ」
月下は俺の胸に顔をうずめる。
「あれ…もう限界?」
俺が尋ねると。
月下は首を振った。
「頑…張る…ッ」
月下は腰を動かし始める。
「頑張る…か…」
月下がイかないように腰を動かしているのを横目に、俺は片手で月下の首筋に触れた。