第二章-2
唾液の糸を引きながら唇を離すと、真耶が興奮気味にまくしたてる。
「すごぉい、姉さま、イったの?イっちゃったの?いっぱい腰が動いてたねぇっ。かわいい声もいっぱい出てたし。見て見て、私の指がこんなにびちょびちょ。シーツもたくさん濡れてるよぉ」
「ふぁっ…はぁ…はぁ…」
無邪気に笑う真耶を見て、紗夜は興奮と羞恥とで涙ぐんだ。しかし、次の瞬間慌てて真耶の両腕を取り押さえる。「な、何をしてるのっ!?」
真耶は服を脱ぎ捨てると、まだ毛も生え揃っておらず幼いが、それでもいきり立つ肉棒を、紗夜の秘所へと押し付けようとしていた。
「何って、セックスに決まってるじゃない。まさか姉さま、主人を差し置いて一人だけ満足して終わろうとしてるの?性奴隷のくせに?」
我慢汁をとろとろと垂れ流し、今にも精を吐き出してしまいそうなそれの根元を押さえ、幼いながらも主人らしく振る舞う。
「でも…私たちは…実の姉妹じゃないの…」
震える声で紗夜は言うが、敏感なそこは物欲しげに引くついていた。
「だから言ったでしょ?子供なんか出来ようがないんだから、問題ないでしょ、って…。お母様たちが止めに来ないのが、何よりの証拠よ。きっと、あの人たちも内心姉さまの扱いに困ってたんだわ。姉さまが自分から性奴隷になりたいと言って、それを私が飼いたいと言って、今頃は安心してすやすやと寝てるわよ」
残酷な妹の言葉に、だが何も言い返せなくて押し黙る。
「じゃあ、もういい?私、もう我慢できないの。姉さまのここも、さっきから欲しがってるわ」
早口で言うなり、ずい、と腰を前に突き出す。
「い、いや、だめ、真耶、お願い…」
喉を引きつらせながら懇願するが、まだ細い真耶のそれは、簡単に亀頭を潜り込ませた。
「あぁっ…ダメ、まだイっちゃだめ、最初は姉さまの中に出すの、我慢、我慢よ…」
そこでぴたりと止め、ぎゅっと目を閉じて深呼吸をして堪え、自分に言い聞かせながらまた腰を進める。
「あぁぁ…やだぁ…真耶のが…入って…」
紗夜は自分の中に妹のものが挿入されるのを、ぽろぽろと涙を零しながらじっと見つめた。押しのければ間違いなく自分の方が力が強いはずなのに、そんなことにも気付かずに言葉だけで拒絶する。
「い、入れないでぇ…だめぇ…真耶ぁ…」
「うくっ…、もう、少し…」
引っかかりを感じ、それ以上の挿入が拒まれるが、ふぅっと大きく息をつくと、微かに腰を引き、それから勢いよく突き入れた。
「あああぁっっっ!!」
「うあぁあぁあっ!」
破瓜の痛みに紗夜が叫び、奥まで挿入したと同時に絶頂を迎えて真耶が喘ぐ。
しばらく、二人とも身動きが取れずにいた。
二つの荒い呼吸の音が、長いこと続き、それからようやく真耶が笑う。
「入ったと同時に、イっちゃった…。でも、姉さまの中、あったかくて、気持ちいい…」
うっとりと言う間もじっとしたままだが、すぐに姉の中のものは力を取り戻す。
「あうぅ…真耶の、妹の、精液が、私の中にぃ…あっついよぉ…うぅぅ…」
涙を流し、痛みに震えながらも、自分の身体が変質していくのを感じる。
「やだぁ…、変、変だよぉ…私、おかしくなっちゃうぅ…」
「ああ、泣かないで、姉さま…。中に出しても大丈夫だから。ね?」
優しく言って姉をなだめながら、ゆるゆると腰を動かし始めた。
「やぁあ…う、動かさない、でぇ…」
「ごめんね、姉さま。痛いの?でもお願い、もう少し、我慢して…んっ」
姉の身体を労わるように、なるべくゆっくり動く。
「あぁあ…だ、め……ぁっ…はぁあ…あぁ…ん…」
紗夜の声が、甘い響きを含み出す。
「んん…姉さま?気持ち、いい、の…?」
ゆっくり動きながら、驚いたように真耶が尋ねる。
「だめぇ……あぁ…あぁん…はぁん…」
紗夜はうっとりとした表情で喘ぐばかりだ。
「痛いんじゃ、ないの?姉さま…?」
「はぅぅ…んぅ…あぁ…」
それどころか、ぎこちなく腰を使い始めた。さっきまでの拒絶が嘘のように、身体をくねらせる。
「『女性型』が、快楽に弱いって…くっ、こういう、こと、なの…?」
考えようとしたが、思考がまとまらない。処女とは思えない様子で快感に溺れる姉に、自分まで煽られる。
「うっ…姉さま、姉さま…っ、気持ちいいよ、姉さまぁ…好き、姉さま、好きぃ…」
すぐに理性を手放し、無我夢中で腰を振る。姉も、もはや性奴隷らしくいやらしく喘ぎ、中をきゅうきゅうと締め付けた。
「あぁんっ!あっ、あっあっ…気持ちいいっ、いいよぉっ…あああっ、もっと、もっと突いてぇ…っ」
「あああっ、んっ、だめ、もう、イっちゃう!また姉さまの中に出しちゃうぅっ!」
「あぁっ、あんっ、あんっ、あっ!イくっ!イくっ!イくぅっ…!」
叫びながら、今度は二人同時に果てた。