△△-6 高校の卒業アルバムを意味もなく見る。 山口有沙 死んだ友達だ。 入学した時からわりと仲が良かった。 有沙が病気だと知ったのは高校2年の夏。 彼女は入院し、3年生になれずに死んでしまった。 一番の友達は佐山優菜。 優菜には何度も言われた。 「有沙のところに行こう」と。 何の接点もない優菜と行ったところで…といつも思っていた。 優菜の気持ちは全く知らなかったから。