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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-14

「こんなに、腫れてて、痛くないの……?」
 結花は、触れている部分を軽く撫でさすってみた。
「うっ……」
「あ、ごめん」
 びくり、と、航の腰が揺れたので、その手の動きを止める。
「い、痛かった、かな?」
「いや、その、逆だ……」
 よく見れば、鈴口から透明な液が滴っているので、自分の手の動きが、航を気持ち良くさせたのだと、結花は確認できた。
「じゃあ、もっと、ナデナデ、してあげるね……」
「う、ぉっ……くっ……」
 掌に包んだ航の“砲身”を、結花はゆっくりと上下に扱きだした。先端から溢れる透明な液体が絡んで、ヌルヌルした感触を掌に集めながら、熱く腫れているその“砲身”を、興味と愛しさを綯交ぜにした手つきで、撫で続けた。
「くっ……ぅ……むぅ……」
「あは……撫でる度に、先っぽが、びくびくっ、て、するよ……」
 その反応にも魅せられて、航の“砲身”を扱く結花の手の動きが、妖しさを増していく。自分の性器を弄るのとは違う、その固い感触に、結花の興奮も高まるばかりであった。
「俺も……触る、ぞ……」
「えっ……あっ、そ、そこっ……!」

 ちゅぷ…

「ん、あっ……!」
 航の左指が、結花の股の間に忍び込んできた。そのまま、中指が中央の柔らかい部分に押し当てられ、濡れた溝を上下するように、妖しく蠢いた。
「ヌルヌル、してるな……」
「あ、あんっ、やっ、ん、んんっ……!」
「な、なんだろうな、これ……言葉に、できないぐらい、なんだか、すごい感触だ……」
「あぅんっ、あっ、ゆ、ゆびが、あっ、んぁっ……!」
 いつもしている自慰とは違って、航の指がどういう風に動くのか想像できず、濡れた粘膜を擦るその動きに、結花の腰も揺れた。
「も、もう……負けないん、だから……っ」
「うおっ……!」
 航の“砲身”を扱く動きに、結花は更なる強弱を加えた。
「あふっ、ん、んんっ……!」
「うっ……く、うぅっ……!」
 互いの性器をいじりあい、それぞれの体を包み込む刺激を受け止めながら、二人は夢中になって手を動かしている。
((自分でするのと、全然違う……!))
 それでいて、心中思う感想は、全く同じものであった。
「わ、わたる、は、ん、んっ、こ、こんなふうに、擦ったり、するの?」
「ゆ、ゆか、こそ、く、うっ、こ、こんなふうに、触ったり、するか?」
 思うことを、そのまま互いに訊いてみたりもしていた。手で性器を擦りあうことで、興奮はますます昂ぶり、素面なら口に出来ないことも、今は遠慮がなくなっているらしい。
「わたし……してる、よ……わたるのこと、考えて……いつも、してる……」
「そうか……俺も、してた……ゆかのこと、考えて……いつも、してた……」
 だからこそ、応える言葉は、愚直に素直なものだった。


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