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Betula grossa〜出逢い〜
【ラブコメ 官能小説】

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Betula grossa〜出逢い〜-25

「もう9時を過ぎたし今日はこれくらいにしておこうか....」
昂さんが俺に話しかけてきた。
「もう少しいいですか?」
俺がそう返すと
「いや....葛城君の気持ちはわかるが、きりがないから今日はこれくらいにしておこう!」
「ハイ....」
まだ続けたかったが、昂さんにそう言われては諦めるしかなかった。
「葛城君はカンが良いというか才能があるというかのみ込みが速いな!」
「そんな事....」
「いや!お世辞抜きで、一日であれだけ出来るようになるとは思わなかったよ!」
「そんなに煽てないで下さい....」
「本当にお世辞じゃないんだ....明日はみんな満足してくれる!本気でそう思うよ!」
「そんな事言われると調子に乗っちゃいますよ!」
「どんどん乗ってくれ!自信なさそうな顔されるよりもいいよ!」
昂さんはそう言って笑った。
「あっそうだ!ウチは風呂だけは自慢出来るんだ!温泉をひいていて大きいから一緒に入ろう!」
「温泉ですか?」
「そう!昼間は村の人達も自由に入ってもらっているんだ!」
「へぇ....そうなんですか楽しみだなぁ.....」
そんな事話しながら歩いていると
「ここが風呂だから!先に入っていてくれ!俺も後で行くから!」
「ハイわかりました!」
俺はそう言って着替えを取りに行った。その時、まだ香澄さんにもらった下着を着けたままである事を思い出して、昂さんが来る前に風呂に入ってしまおうと慌てて風呂に向かった。
脱衣室で慌てて服を脱ぎブラを外そうとした時、浴室の戸が開いた。反射的に振り返ると、梓さんに笑美ちゃん、そして姫川さんに香澄さんが全裸で立っていた。しかもどこも隠さない無防備な姿で....俺は驚きの余り固まってしまった。
「いつまで見ているんだ!」
殴りかかってきた香澄さんを反射的にかわして
「ゴ....ゴメンなさい....」
俺は慌てて外に飛び出した。そこに香澄さん達が風呂に入っている事を伝えようと明美さんと昂さんが来た。
「キャー!変態!」
明美さんが悲鳴をあげた。
「あなたのような変態と一緒にいるわけにはいきません!私達が来てもらったのだから追い出す事はしませんが、今日は神楽を練習していた所で寝て下さい!」
それだけ言うと明美さんはさっさと立ち去っていった。考えてみれば、この状況は風呂に入っている女性の下着を俺が勝手に着けている....そう勘違いされても仕方なかった。
「後で香澄と説明しておくから心配するな!」
昂さんが俺の肩を叩いた。その時、脱衣室から香澄さん達が出て来た。
笑美ちゃんは恥ずかしそうに真っ赤な顔で下を向きながら逃げるように去って行った。
姫川さんは俺を睨みつけていた。
梓さんは
「少年はそっちの方にも目覚めたのか?」
女性の下着姿の俺をからかっていった。
香澄さんは
「言った通り良い事があったな!」
笑いながらそう言った。
俺は神楽の稽古場で寝る事になった。


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