恋文〜放課後の机〜-4
ガラガラ――
やっと着いてあたしと桐島銀河が中に入る。
カチャッ
ん!?今なんか音しなかった?
「桐島‥クン今何か音しなか…」
あたしが振り向きながら言いかけたその時、
あたしは見てしまった。
奴、桐島銀河がネクタイを緩めボタンを第二ボタンまで開け、髪をくしゃっとする所を。「なっ!?」
「あっ!?何だよ?つかこの学校校則きついっつの。まじありえねぇし。」
はッ!?誰この人!!!!さっきのはまじで誰!?
あたしがぼけっとしてると桐島銀河はニヤッとしながら言った。、
「ど〜したの安達詩チャン?おっと違った、小学校の時俺にパシられてた安達詩チャンか?」
「な、なんで!?」
「俺の事忘れた?あんたをいじめてた奴だぜ?」
桐島銀河は机に腰掛けてえらそうに言う。
……ありえない。本当にこいつは別人とかじゃなくてあたしをいじめてた桐島銀河なんだ…。
あたしがちょっと走って資料室を出ようとしたら奴に腕を掴まれた。
「おっと!逃がさねぇよ。ここは本棟とだいぶ離れてるみたいだし鍵もかけたし邪魔はされねぇよ。まぁゆっくり話そうや。」
またニヤッと笑った。
「な、なんなのよ!あたしに何の恨みがあるのよっ!!」
キッと奴を睨む。
「別に恨みなんてねぇよ。ただお前おもしろそうだし?暇つぶしになんじゃん。」
はぁ〜!!!!!!!
あたしがまたぼけっとしてたら奴は言った。
「ま、同じクラスで隣の席だし?仲良くしようぜ詩チャン?」
こうしてあたし、安達詩とこいつ、桐島銀河の波乱の学校生活が始まった。
〜続く〜