投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恋文〜放課後の机〜
【初恋 恋愛小説】

恋文〜放課後の机〜の最初へ 恋文〜放課後の机〜 4 恋文〜放課後の机〜 6 恋文〜放課後の机〜の最後へ

恋文〜放課後の机2〜-1

ありえない!!
ありえないッッ!!
ほんとありえないッッ!!!!

なんで奴、桐島銀河に又いじめられなきゃいけないのよ〜!!

八年ぶりに再会した奴はぜっんぜん変わってない。
あたしを見下す目、笑い方、口調…小学二年生のままだ。
いったいあたしが何したって言うのよ!!


ガラッ━━━
「あっ、詩(うた)お帰り〜。どぉだった?桐島君。」
「沙夜子〜!!ちょっと聞いてよぉ…。」
「?。どおしたの??桐島君と何かあった!?」
沙夜子がポッキーを食べながらあたしに聞く。
沙夜子〜のんきすぎ!と思いつつも口には出さない。
「それがね…あたし朝沙夜子に夢の話したよね?」
「したね、夢の話。ってその話しと桐島君関係あるの?」
あるの!あるのよ沙夜子!!「実はさぁ桐…」
「安達さん先教室戻ってたんだ、よかった探したよ。」
げっ!!!!!いつの間にっ!!「あ〜桐島君!!詩となにかあったの!?」
「なんで?安達さん俺の事何か言ってた??」
沙夜子と桐島銀河が話している。
沙夜子はかわいいし奴と並ぶとお似合いだなぁ…。
って何考えてんだあたしッッ!そんな事考えてる暇ないってのッ!

「ちょ、ちょっと沙夜子!!あのねあたしがさっき言いかけた事なんだけどッ。」
「も〜詩ったらいつの間に桐島君とこんな仲良くなってたのよぉ。」
「へッッ!?」
な、何言ってるの沙夜子……。

「安達さんがさ、さっき俺と仲良くしたいって言って来て…今日から一緒に帰ることになったんだ。」

……………は?

今なんて言った?

「よかったねぇ詩♪♪桐島君聞いてよ〜。さっきこの子小学二年生のときいじめてた子がどぉとか言ってて…。とりあえず詩は桐島君がお気に入りって事ね♪」
「……へぇ。安達さん小学生の頃の事よく覚えてるんだ。」
あたしのほうをチラリと見てまたあの爽やかな笑顔で言う。
本当にさっきの奴と今あたしの目の前にいる奴は同一人物なのだろうか…。

「桐島君、詩をよろしくねっ!」
沙夜子〜何言ってんの!!

「ああ。」

っておいッ!!桐島銀河ッッ!!

「さ、沙夜子…ちょっとあたしの話しを…」

ガラッ━━━
「おら〜みんな席つけ〜。」
あたしが沙夜子に誤解を解こうとした瞬間先生が教室に入ってきた。

なんでこういっつも…。
しょうがなく席につく。
てか先生が来ても桐島銀河の隣の席には変わらないけど…。

はぁ〜…とため息をついていると桐島銀河と目が合った。
「俺の正体ばらそうとしても無駄。おとなしくまた俺のパシリになれって。」 「…あんたまだそんな事言ってんの!?
てか沙夜子に変な事吹き込むのやめてよ!なんであんたと帰らなきゃいけないのよ。」

あたしは奴を睨む。
そんなあたしを見て今度は奴がニヤリと笑う。


恋文〜放課後の机〜の最初へ 恋文〜放課後の机〜 4 恋文〜放課後の机〜 6 恋文〜放課後の机〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前