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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第2話 契約セックス-1

「それで・・・教頭との間には?」

「むろん・・・授かる事はありませんでした。まあ・・・一度きりと言うのもありますけど、私の年齢を考えれば極めて可能性は低いですからね」

確かに校長の年齢で子供を妊娠するなど、僕の示唆していた医学的な療法でも無ければ確率的にも難しい問題だった。
それでも教頭・・・もしくは僕の様な生身の男に対して、セックスにおいての戯れ事を無視しながら、なぜ妊娠における行為だけを望むのか校長の真意が気掛かりとなった。

「それでも校長は・・・・・・」

「ええ・・・欲しいのです・・・子供が・・・・・・。私の様な年増の女が馬鹿げた話かもしれないですけど・・・きっかけは、あるブログに辿り着いたからなんです。そのブログの主の方は、私と同い年で50の時に子供を身籠りました。しかも私と同じ独身で、きちんとした相手も居ます」

「恋人とかですか?」

「まあ・・・普通ならそう思うでしょうね。でも・・・彼女の考えは違ってました。ねえ・・・木本先生は『契約セックス』って言葉はお聞きになった事はあります?」

「初めて聞く言葉ですけど・・・身体だけの関係って事ですか?」

「少し違いますけど、似たような物かしら・・・・・・。彼女の場合は、子供を授かるまで身体の関係を続ける条件で、相手に契約をさせて行為を行いました。謝礼も支払われますから逆援助交際みたいなものです」

馬鹿げた話だった。
結局、校長の話すブログの女は、お金で男遊びを興じてるだけに過ぎなかった。
しかも、自分の年齢を考えて、妊娠する可能性も低い事を視野に入れた避妊具無しのセックスでもある。
このオマケ付きで報酬も貰えれば、大概の者なら若い男さえも喰らい付くだろう。
ただ誤算だったのは、望まない妊娠。
恐らくブログの女は、堕ろす事の出来ない時期まで差し掛かり産む事を決心したのだ。
これらを踏まえた事を美化して、きっとブログに書いてるに違いない。
僕は勝手に思い込んでいたが、話を進めていく内に、校長の口から意外な言葉が出た。

「校長の前で少し言いづらいですけど・・・その女性は、お金で相手を買って遊んでると言う事になりますよね?」

「まあ・・・普通ならそう思うかもしれませんが、これも違いますの・・・お互い肌も触れ合う事無く行われました」

「ま・・まさか・・・・・」

「信じられないのも無理もありませんが・・・・それは、先ほどもお話させていただいたサラブレッドのような種付け行為です。つまり・・・お互い何かしらのあて馬のような物で気分を高めて、最後の結合の時だけ性器が触れ合う感じです。服は着たままで、露出するのは性器のみですから可能なんです」

まるで相手の着衣に性的興奮を覚える特殊な行為を思わせたが、校長の話すブログの女の話はそこまで単純な物では無かった。
執拗に、肌の露出まで避ける様な男女の戯れを拒絶する校長の真意は、僕の質問攻めが続く上で徐々にと紐解く形となった。

「本当に・・・これで上手くいくのですか?」

「ええ・・・これで彼女は子供を授かる事が出来ました。確かに・・・木本先生が疑われる様に、ある程度の秘め事が無ければセックスにおいての結合が成り立たないのは分かります。こうして・・・私の様な年増が、木本先生の様なお若い方にそれらの不条理な事を頼むのを含めて・・・・・・。ただ・・・こう見えても私は女・・・木本先生が許す限りのお手伝いはさせて頂きます」

校長の遠回しの言葉は、単純に言い換えれば僕に対しての性的な奉仕を自ら促したのだ。
セックスにおいての挿入行為は、男性の勃起状態は必要不可欠。
例え校長が肌を交す事を拒んでも、僕に性的興奮を与えて勃起状態を持続させなければ成立しないのだ。
ならば、僕が許す限りの校長の言うお手伝いとは?。
思わず、手持ち無沙汰にコーヒーカップを握る、薄いピンクのマニキュアが塗られた校長の指先を僕は密かに眺めた。


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