『SWING UP!!』第14話-5
「あうっ、あっ、ああっ、イ、イクッ、イクイクッ、イクううぉおぁああぁあぁっ!!」
桜子の顔が、快楽に歪む。そして、激しい硬直がその身に起こったかと思うと…、
「イクイクッ、イクッ、イクうううぅうぅぅぅぅっっっ!!」
びくびくっ、びくんびくんっ、びくびくっ!!
「!!」
何かが爆ぜたように、その身に痙攣を起こした。
「う、あっ……さくら、こっ……」
痙攣は当然、大和の“宝刀”が収まる胎内にも伝播している。ゴム越しとは言え、その刺激を一身に浴びた“宝刀”は、その真髄にある魂魄を、余すところなく先端から一気に噴出して、吹き溜まりの中に充満させていった。
「! ! !」
桜子の痙攣が、なかなか治まらない。当然、大和の“宝刀”も震えを浴び続けて、宿っている魂魄を、空になるまで放出させた。
それにしても、“起き抜けの一発”というには、激しく濃厚な絡まりである。
「はぁ、はぁ、はぁっ、んく、はぁっ……」
そんな絡まりを終えて、桜子の呼吸は、ようやく沈静してきた。
「う……うぅっ……」
大和はというと、胎内に収まった“宝刀”の荒ぶりを制御するのに、必死になっている最中だった。
「はぁー、はぁー、はふっ、ふぅぅ……」
深い呼吸を続けたことで、桜子は身体が落ち着いたようだ。
「ふぅ……」
一方の大和も、ようやくにして放出を終えた“宝刀”を何とか宥めて、脱力する。そして、その身の全てをを預けるように、桜子の身体の上に倒れこんだ。
「あは……いきなり、乱れちゃった、ね……」
「あ、ああ……」
昨夜を思い起こさせる、熱い交わりになったのは間違いない。何度も言うが、“起き抜けの一発”としては、強烈なことこのうえなかった。
「ごめん、さくら、こ……」
「?」
大和が、桜子の胸の上に頭を乗せてくる。彼の大好きな、“おっぱい枕”である。
「あ……」
そのまま、静かな寝息を、彼は立て始めた。
「うふふ。…大和ったら、寝ちゃった」
一発を終えて、後戯もそこそこに、すぐさま寝入ってしまうのは、本来であれば恋人を幻滅させかねない行為である。しかし、不意に明かりを点されて、目が覚めてしまった勢いで情交を始め、それが終わったとなれば、周囲の薄闇も手伝って、眠気に襲われるのも無理のないところだろう。
「ZZzzz……」
「おやすみ、大和……いい夢、見られると、いいね……」
ぎゅ、と、胸の中に大和の頭を抱き締めて、繋がったままの状態で桜子も、転寝の中にその身を委ねるのであった。