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堕ちていく人妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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変化-2

これで帰れる。何もなかったように・・今まで通り浩二との生活が流れていく。

早くこの忌々しい場所から立ち去りたい。という思いが強くなり、無理矢理身体を起こし、
よたよたと衣服を身につけていった。

「も、もう・・会うことは・・ない・・わ・・さよなら・・」
美香は自分の身体を必死に奮い立たせ部屋を出て、駐車場に停めてある車まで歩いて行った。

車に乗り込み、エンジンをかけるが運転するほどの体力はまだ戻っていなかった。
もう少し体力が戻るまで。と、シートを倒し休憩をしていると、自然に両目から涙が
溢れていた。
「うっ・・うっ・・浩二さん・・うっ・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
欲望に溺れてしまった自分自身への怒り、そして愛する夫を裏切ってしまった後悔の念。
様々な感情が重なり、涙が次々と溢れ止まらなくなっていた。

しかし、同時にあれほどまで狂ってしまった自分自身に驚きを隠せなかった。
斉藤に強要されたからではない別の何か・・
そう、自分の中に眠る恐ろしいマゾの血に・・

あれから2日、本当に連絡はなかった。
斉藤の事だから、すぐに連絡が来るのでは。と、ビクビクしていたがそんな気配もなく、
浩二に接触する様子もなかった。

このまま何もなかったように浩二との日常に戻れる。
そう信じていた。
あの日の事を心の中で浩二に謝りながら、一生尽そう・・と。

決まった時間に帰宅し、夕食を共にする。
他愛のない会話や笑顔。
これ以上ない幸せを再び感じていた。
たとえ斉藤以上に身体は満たされなくても・・・浩二となら幸せでいられる。
いつか子どももできるだろう。
斉藤の事はただの思い出としてしまっていける。そう自分に言い聞かせ信じた。

「浩二、そろそろ寝ようか」

「そうだな・・・」
食後にワインを飲みながら、一緒に見ていたテレビ番組も終わり二人で寝室へ。
まだまだ新婚気分で寄り添う二人。

ベッドに入ると、珍しく浩二の方から求めてきた。
「美香・・・」

「浩二・・・んっ・・」
唇が重なり、舌が絡まる。
パジャマの中に手を入れ優しく胸を揉んでくる浩二。

「あんっ・・いいっ・・」

数年振りに斉藤に抱かれてから初めての浩二の愛撫、否応にも斉藤と比べてしまう。
荒々しくも美香のツボを抑えた斉藤の愛撫に対して優しいが、同時に弱弱しさを感じる浩二の愛撫。

斉藤を思い出した美香の身体は浩二の愛撫では物足りなく感じていた。
それでも、浩二の愛を受け少しずつ身体は熱くなり始めていた。

「あんっ・・浩二も・・」
手を伸ばし、ズボン越しに股間を擦るとすでに肉棒は硬くなっていた。

「ねぇ・・今日は私が上に乗っても、いい?」

「あ、あぁ・・」

二人とも全裸になると勃起した浩二の肉棒の根元を掴み自分の中に入れていく。
「あっ、くる・・」
ゆっくりと腰を沈めて完全に肉棒を飲み込むと前や後、右に左に・・斉藤に教わった腰使いで浩二を快感の渦へと誘う。

「はぁ・・はぁ・・美香。気持ちいいよ・・」

下からゆっくりと突き上げてくる浩二。
その動きに合わせて腰を徐々に激しく振り始め、中を締め付ける美香。
「あんっ・・あんっ・・浩二・・もっと激しく突いて・・」

美香に言われるまま、激しく突き上げる浩二。
斉藤仕込みの美香の腰使いに、ただでさえ耐久性のない浩二の肉棒は瞬く間に射精へと追いやられる。

「うぅっ・・み、美香・・そんなに動いたら・・」

下から聞こえる浩二の声に、慌てて腰の動きを止める。
「えっ・・もう少し、頑張って。私も一緒にイキたいの・・」

叶わぬ事。と、知りつつもそう告げ少しでも斉藤を忘れようと必死になる。
一緒に絶頂できれば・・・
僅かな望みに賭け、自分も絶頂に向かおうと腰の動きを再び激しくする。

「あんっっ・・浩二・・気持ちいいよ・・」
「はぁはぁ・・ううぅっ・・もう無理だ・・・美香・・イクっ・・」

「ま、待って・・もう少し・・」

今までは浩二がイク時、自分も。と、嘘を付いていたが斉藤の事を忘れたい一心で
浩二に訴える。
もう少しだけ我慢してくれたら・・一緒にイケる。

できるだけ絶頂を速めようとさらに激しく腰を振る美香。
それが返って逆効果を呼び。

「うぅ・・出る・・うっ・・」
ピクッ・・ピクッ・・と浩二が下から跳ねたと思うと、中に熱いものを感じた。

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

もう少し。が、とてつもなく遠く感じた瞬間だった。
美香が絶頂を迎える事なく、浩二は先にイッてしまい、美香の中で暴れていた肉棒は
みるみる勢いを失っていく。

「浩二・・気持ち・・よかった・・?」
繋がったまま、息を荒くする浩二にもたれかかるように密着し耳元でささやく。
肉棒の根元から絞り取られるような、ほとんど味わった事のない快感の中、果てた浩二に対し、初めて嘘を付かず一緒にイク事を告げなかった美香。

「はぁ・・はぁ・・凄く・・よかったよ。いつもなら一緒にイケたのに。
ははっ。今日は本当に気持ちよくて・・先にイッてごめんよ」
「ううん。私も・・気持ちよかったよ。浩二の顔見たら・・幸せな気分になるの」
一度脱ぎ捨てた物を二人とも身に着け、スッキリした浩二は横になるとすぐに寝息を立てていた。
身体は燃えつつもまた絶頂を味わえなかった美香。
これがずっと続く事に耐えられるか。そんな不安に駆られなかなか眠る事ができなかった。



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