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強気な彼女の本音は?
【学園物 官能小説】

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妙な転校生が来た?-3


「えっと…よろしく」

「……よろしく」

 なんだか少しだけ困惑したかのような態度の猛に、美咲は素気無くそう返してすでに今日の予定の話を始めている担任へと顔を向けた。

 もう7月も半分過ぎた、夏休み間近と言ってもいいこの時期に。
 転入してきたこの男を中心に何かが変わっていく。

 猛が転入してきた日の昼休み。美咲は早速委員長としての務めを果たしていた。

「この道を歩けば、見えるでしょ?体育館。放課後は運動部が使うから、あんまり勝手に入ると怒られるよ。結構熱い人が多いから」

「う、うん…」

 簡単な説明をしながら、昼飯を持参して二人は校内を歩く。

「で、あそこが保健室。去年入れ替わったばかりで若い先生が来たけど結構いい人だよ。この廊下の奥の階段を登れば職員室。この1階は保健室と購買と3つの学年の昇降口があって、2階から4階までか各学年の教室と他の教科室。5階は主に文芸部の部室になってるのが多いからこっちもあまり勝手に動くと新入部員に間違われるよ」

「…それって運動部も?」

「まあ、同じことが言えるかも」

 声の調子だけでも、少しばかり嫌そうにしているのが窺える。それを不思議に思った美咲だけど、今日会ったばかりの人を詮索するのは性格上引ける。とくにその相手が、男ならば。
 美咲は猛に知られないように小さく奥歯を噛みしめてさざ波を立てた心を落ち着かせる。そして落ち着いたところで表情が窺えないが、おそらく何か考えてるだろう猛に声をかけてさっき自分が言った階段を上がっていく。



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