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強気な彼女の本音は?
【学園物 官能小説】

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妙な転校生が来た?-4

「そこが職員室ね」

「あ、うん。それは多分覚えた」

「多分?」

「まだ一回しか行ってないからさ。最悪2階を歩き回れば見つかるかなって」

 何とも消極的な見つけ方もあったもんだ。美咲は呆れればいいのか苦笑いすればいいのか分からなくて返事を返せなかった。そのまま階段を上がり続け、猛はまだ美咲からまだ説明を受けてない6階にたどり着く。説明を受けていなかった猛はそこで一旦立ち止まり、それに気付いた美咲は首を傾げた。

「どうしたの?」

「…ここ、6階だよな?」

「そうだけど」

「……聞いていいか?」

 なにやら真剣そうな声色の猛に、美咲はますます首を傾げたくなった。ここまでは順調にこの学校を紹介していたはずだ。それがどうしてこの階に着いた途端足を止めるのか、理由が思いつかなかった。

「答えられるものなら」

「あくまで、オレがクラスで聞いた話なんだけど…年中盛ってる生徒のトップがいる階か?」

「………えーと」

 ここで、美咲は初めて猛の質問に答えあぐねた。そして猛の懸念と足を止めた理由も同時に理解した。
 そうか…そういえばクラスの男子が何やら揃いも揃って猛に耳打ちをしていた気がする。休み時間の度に顔を見せてと男女構わずクラスメイトにせがまれ困惑しながらも回避していた猛だが、その性格は割と愛想がいいらしい。


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