野外H-5
「いやだ〜、先輩! ビチャビチャじゃないですか!」
「やだ! 触んないでよ!
そんな事ないよ!」
って、言ったけれど、私、駐車場で車が入って来て、うつ伏せになって隠れているとき、凄くドキドキして、あそこが「ジュルン」って、溢れたのが分かっていました。
「先輩って、本当に変態ですよね!」って、裕美が明るい声で言いました。
「あんたに言われたくない!」って、私も明るく言ったけれど、Mモード全開だし、自分が変態だって認めてました。
ノーパンで外を歩く時もそうだけれど、「見られるかも!?」っていうドキドキ感が大好きです(笑)。
それって、露出度の高い服を着ていて、それで「見られるかも?!」ていう時とはぜんぜん違う「ドキドキ感」なんです。
下着を見られるのは、恥ずかしいけれど、どこかに「見られても良いや」っていうか、どっちかと言うと「見て!」っていう気持ちが隠れています。
でも、ノーパンの時の「見られるかも?!」っていうのは、絶対に見せちゃいけないっていう気持ちなのに「でも、見られちゃう!」っていう恐怖感とか、アナル・セックスの時と同じような「背徳感」みたいなものがあって、ケタ違いの「ドキドキ感」なんです。
「裕美だって変態じゃん!」
「いえいえ、先輩には負けます!」
なんて会話を二人でしていて、それを聞いていた彼が笑いながら「似たようなもんだよ!」って言ったから、私たち二人が口を揃えて「あんたには言われたくない!」って言って、車内大爆笑になって、そうしたら、あっという間に◯◯公園に着いちゃいました。
公園の駐車場はその時間なので当然閉まっていました。
彼が、公園入り口近くのコインパーキングに車を停めました。
彼と裕美が、さっさと車から降りてドアを閉めました。
私、相変わらず横になったままだったんだけれど、一人車に残された形です。
そっと起き上がって、車の外を見ました。
すると、彼と裕美が二人で公園の方を見ながら話をしています。
話の内容は聞こえて来なかったけれど、公園の方を指差したりしていて、どこから侵入するかみたいな事を相談している感じでした。
少しすると、彼がドアを開けて言いました。
「さ、行くよ!」
「ウソ〜〜」
「ホント!」
「だって・・・・」
「ほら、早くしないと人が来ちゃうよ!」って、腕を取られて、外に出されちゃいました。
その公園はいろんな施設があって、子供たちが「交通ルールを勉強するスペース」とか、小ちゃいけれど「ふれあい動物コーナー」とか、「アスレチックコーナー」とかがあります。
コインパーキングから公園まで距離にして50mくらい。
途中、二車線の道路を横切らないといけません。
三人で走りました。
走ったせいで、私の羽織っていたタオルケットがヒラヒラして、たぶん、あそこが露出されてました。
私たちは、ちゃんとした公園の入り口からではなく、生け垣のちょっとした隙間から公園の中に入りました。
入る時、タオルケットが生け垣に引っかかって、私一瞬スッポンポンになっちゃって、焦ったけれど、大急ぎでタオルケットを引っ張って、羽織り直しました。
「ビリ!」って音がして、タオルケットが少し破けました。
公園に入ってすぐの所に、「交通ルールを勉強するスペース」があって、模擬的な交差点とか信号とか立体交差とかがありました。
私たちは、まず、立体交差の下、ちょっとしたトンネルの中に隠れました。
私だけじゃなく、やっぱり二人とも緊張してたみたい。
人目につかないトンネルの中に入って、三人とも「ふ〜」ってため息をつきました。
広い公園だけれど、そこはまだ入ったばかりの場所だから、公園のそばの民家とか、団地とかが見えます。
十二時近かったと思うけれど、近所からの「生活の音」が小さく聞こえてました。
耳を澄ますと、テレビの音とか、話し声とか、もちろん、車の通る音とかが聞こえてきました。
結構寒かったせいもあるけれど、私震える声で言いました。
「なんか、凄い緊張する!」
「当たり前じゃないですか!」って、裕美も少し震えた声で言いました。