幼馴染のお姉さん-6
上下にリズムよく擦りあげてくる。春香さんの手の感触とパンツの布の感触。その二つ
がそれぞれ別の刺激となって俺のチンコを責めてくる。
「ちょろ〜と、擦ってるだけなのに〜和樹くんったら、もう気持ちよさそうな顔をしてるね〜」
「だ、だって……」
こんな……自分の手じゃない誰かの手で扱かれるのなんて初めてだし、何よりこのパン
ツの布の感触が……
「あはは〜大きくなりすぎちゃって、パンツからチンポがはみ出ちゃってるね〜♪」
「うぅ、ん……っ」
「女の子の格好をして〜女物のパンツを穿いて〜チンポをギンギンに勃起させるなんて、
和樹くんはどうしようもない変態だね〜」
「ち、違――っ!?」
「ううん〜違わないよ〜だって、こんなにもチンポが大きくなってるんだよ〜? これで
変態じゃないだなんて、そんなのは通じないよ〜」
そ、それでも……それでも俺はこの事実を認めたくないんだ! これは一時の気の迷いだと。
「ふふ、ピクピクって動いてるわよ〜」
「は、あぁ……はっ」
「ありゃ〜もしかして、言葉を発する余裕もないのかにゃ〜?」
「く、ふ……っ」
断続的に休まずチンコを刺激され続ければ、誰だってこんな感じになるって。
いや、今はそんな文句を言うよりもこの射精感を我慢しなければ。
さすがに春香さんが見ている目の前で射精するのは拙い。寝起きで射精はしたけど、あ
れはズボンの中の話であって、今は先っぽがパンツからハミ出て精子が出る瞬間を見られてしまう。
それだけは回避したい。だから――
「さてさて〜カウパーも出てきたし、そろそろ射精しちゃうかな〜?」
俺の限界を悟ったのか、扱くスピードをあげてきた。
「ほらほら〜出しちゃいなさいな〜和樹くんの濃い精子をドピュドピュって〜♪」
パンツに隠れているチンコだけではなく、パンツからハミ出ている亀頭の部分の指で刺激してくる。
「お姉さんの見ている前で精子を出すのよ〜」
「は、春香……さん」
春香さんからもたらされる刺激に耐えられずに俺は――
「くっ、で、出るっ!」
ビュルル、ビュッ! と勢いよく精子を吐き出した。パンツを汚すように、そしてスカ
ートを汚すように吐き出された精子。
その精子をウットリとした表情で春香さんが見つめている。
「うふふ〜た〜くさん、精子を出したわね〜」
「うぅ……っ」
「二回目の射精だっていうのに、こ〜んなにも出して和樹くんはエッチだね〜」
吐き出された精子を指で掬い取る春香さん。そしてその精子を――
「……ん、苦い味がする……」
自らの口に含んで味を確かめたのだった。
「は、春香さん、な、何を――っ!?」
「一度、精子の味を確かめてみたかったのよね〜」
「それだけの理由で……」
「あら〜それだけって、充分な理由じゃないかしら〜?」
そう、なのか? まぁ、春香さんがそれで納得しているのなら俺がとやかく言う必要はないけど。
「さて、和樹くんのお仕置きも済んだことだし〜コレをあげるわ〜」
「え……?」
差し出されたのは俺の服で……
「え? 俺の服は全部洗濯したんじゃ……?」
まだ洗濯は終わっていないのに、何で俺の服がここに……?
「あぁ、あれは嘘なのよ〜ただ洗濯機を回しているだけで〜実は何も入っていなかったり〜」
「は、はぁ!?」
あれは全部嘘だったっていうのかよ! な、なら、わざわざこんな服を着る必要なんか――
「実は女装する必要はなかったり〜」
「な――っ!?」
う、嘘……だろ? ただただ男としての尊厳を奪われ、無様に精子を吐き出したというのか?
こんなの……こんなのってあんまりだ!
「あらら、落ち込んじゃったわね〜まぁいいわよね〜私が楽しめたんだし〜
そんなわけで、今日は帰ろうかしらね〜♪ じゃあね〜和樹くん」
フリフリと手を振って自分の家へと帰っていく春香さん。そして女装したままの格好の俺。
「なんだよこれ! なんなんだよ!」
ほんと一体、マジで何なのこれ。単純に春香さんに弄ばれただけじゃないか。
「……疲れた」
起きたばかりだけど、もう一回寝よう。もう一回寝て、先ほどまでの出来事を全部忘れよう。
いそいそと自分の服に着替えて、もう一度ベッドに自分の身体を投げ出した。
「……お休み」
二度寝とは思えないような深さで眠りにつく。あぁ、せめて明日はいい一日でありますように。
春香さんに振り回されないような一日でありますように、と願いながら。
「あまり神様とかを信じる柄じゃないんだけど、俺の祈りが通じたのだろうか?」
昨日の大変な感じが嘘のように今日は平和だ。
何が平和かといえば、やはり春香さんがこの場にいないということだろう。
春香さんが居ない。それだけなのに、ここまで平和になるとは、普段あの人がどれだけ
俺を振り回しているのかがよく分かるよ。
「このままずっと平和だといいんだけどね……」
「それは暗に私が邪魔だって言ってるのかしら〜?」
「まぁ、そうです――ねっ!?」
「あらあら〜和樹くんったら、私のことをそんな風に思ってたのね〜」
「は、春香さんっ!? どうしてここに!?」
さっきまで居なかったはずなのに、そもそもこの部屋に入ってきた気配すらなかったぞ。
「私のことなんてどうでもいいのよ〜」
ニコニコと笑みを浮かべている春香さん。だけど――
「も、もしかして怒ってます?」
「怒ってなんかいないわよ〜」
「で、でも……」
表情は笑顔なんだけど、春香さんの纏っているオーラというか空気が冷たい。これで怒
っていないというのはあり得ないだろう。
「本当に怒ってなんかいないわよ〜ただ、ちょっと悲しいだけ〜」