露出する女-5
(...もぉ。。。まだこれからだったのにぃ)
逃げ帰る様にして帰っていった男の不甲斐なさに、幸子はがっかりした。
身体を見られた…と言うより、見せたという快感に乳首もクリトリスも膣もアナルも、刺激を欲しがっている。
ベッドに横になり、身体中に指を這わせ快感を引き出して行く。
「あぁぁああ、いい…」
バイブを使って膣とクリトリスを刺激しながら、もう片方の手でアナルを弄ぶ。
(あれ…入るかなぁ)
指で飽き足らなくなった幸子の視線の先に、ワインのハーフボトルの空き瓶があった。
「うん…はぁ。。気持ちいい」
しとどに濡れた女陰を、立てたビンの口に押し当てると、埋めて行く。
「あんっ…なんか変な感じ」
ゆっくり引き抜くと、それをアナルにあてると、大きく息を吐きながら入れて行く。
これまでは指だけで遊んでいて、アナルに指以外の入れるのは初めてだった。
手でビンを掴んで支えながら、ゆっくりゆっくり動かしていくと、違和感が段々消えていき、代わりに膣とはまた違った快感が引き出されていった。
「あぁぁぁん……もっと奥まで…もっと」
柔らかくなってきたアナルが、段々ビンの太くなった所までも、受け入れていく。
「あぁぁああ、、、いやらしい。。。」
姿見で自分の後ろ姿を見てみる…アナルがビンを咥え込んでいる卑猥な姿を映し出す。
そのままで膣にバイブを押し込むと、激しく突き上げた。
突き上げる度に、肉壁1枚隔てたところにあるビンの口とバイブがこすれ合って、快感が何倍もに増幅され、幸子の子宮が痙攣して収縮していくのが感覚でわかる。
その瞬間、幸子の背中が波打ち弓ぞりに反り返ると、身体のどこかわからない奥深い所から溶岩が競り上がり噴火を促すみたいに、今までとは違う絶頂が始まり出した。
(あの時と同じだよね。。。あの時もこんな感じだった)
幸子は余韻に浸りながら、あの時の事を思い出していた。
あの時は、そのまま気を失って気がついたらバイブもビンも咥えたままで横たわっていた。
意識が戻って、それに気がついて、すごく恥ずかしかったのを覚えている。
でも今度は、あの時よりさらに深かった。
深い深い快感が寄せては引き、引いては寄せてきて、それがいつまでどこまで続くかわからなかった。
(どうしたら、こうなっちゃうんだろう...」
この未知の感覚は、幸子の身体と意識のコントロールを失くさせて、このまま死んでしまう、いや殺されてしまう、そんな恐怖感さえあった。
やっとふらふらと起き上がると、シャワーの冷たい水を浴びた。
冷たい水で、やっと意識ははっきりと戻って来た、それでもまだ子宮のあたりが熱く火照っていて、その辺を押したりして刺激するだけでまた快感の波が襲って来そうだった。
バケツに水をためて、その水でベランダを洗い流し、フローリングも掃除した。
ベランダのサッシに背中をもたせかけ、青空と心地いい風に身を任せながら、まだ飽きもせず柱の影から幸子を見ている男を見て笑った。
次章につづく