出会い〜そして〜-15
ほんとに、ここまでとは思わなかったよ。
「は、あぁ……キスとは実に素晴らしいものじゃな……」
やっと解放された僕の唇からは透明で薄い糸のような唾液が垂れていた。
「こ、コンさん、激しすぎですよ」
乱れる呼吸を落ち着かせながらコンさんに文句を言う。
「しかし、お主がもう一度キスをしてもいいと言ったではないか」
「いや、そうなんですけど……」
貪るようなキスではなくて、甘いキスをして欲しかったかな……て、まるで乙女みたい
な発想だね。
「これは私の愛情表現の一つなのじゃ」
そんな風に言われてしまったら何も言えなくなってしまうじゃないか。愛する故にやり
すぎてしまう。それは愛される方としては最上級の――
「なぁ、お主も私に愛情表現をしてくれぬか？」
「僕がですか？」
「そうじゃ。お主なりの私への想いを形にしてくれればよいのじゃ。それは別にキスとい
う形でもなくてよいのじゃぞ？」
僕自身のコンさんへの想いを形に……か。コンさんへ芽生えつつあるこの気持ち。この
気持ちを表すのに一番いい方法は――
「ひゃんっ！？ そ、そこを責めるのじゃな？」
コンさんの豊満な胸を揉むこと。これで表現しよう。コンさんと再会した時からこの大
きな胸が気になっていたし、この胸に色々と誘惑もされたからね。僕の気持ちを表すには
この胸を使うのが一番いいだろう。
「コンさんの胸、凄く柔らかいですね」
「んぁ、はん……んっ、そ、そんなこと……言うで、ない」
胸を揉まれていることによって、言葉が途切れ途切れになっている。更に強く胸を揉む
とビクンと大きく身体が跳ねるのが面白い。しかも胸を揉んで初めて分かったことだけど、
コンさんってブラジャーをつけていないんだね。
ブラジャーをつけていないゆえに、直に胸の感触が指に伝わる。
ふにゅ、むに、ぷにゅとした柔らかい感触が。これは正直、ずっと触っていたいくらい
に気持ちがいい。程よい弾力と張り、それらを兼ね備えたコンさんの胸。そして胸を揉む
とコンさんの口から漏れる吐息も素晴らしいものがある。
「はぁ、あんっ、んん……くぁ、あっ、あああぁ」
可愛くもエッチな喘ぎ声。それが段々と激しく大きくなっていく。それに加え、揉まれ
ることによる刺激か、コンさんの乳首が段々と固くなってきてもいる。
「乳首、固くなってきてますね」
「んはっ、じゃ、じゃから……そういうことを、言うで……な、い」
言葉としては嫌がっているが、コンさんの表情を見ると決して本気で嫌がっているわけ
ではないことが分かる。
頬を赤く上気させ、瞳を潤ませ、尚且つ甘い吐息を漏らしているんだ。これで嫌だと言
われても説得力に欠ける。
軽いお仕置きの意味も兼ね、固くなってきている乳首を摘む。
「んふぁあっ！？」
一際大きな声が漏れる。
「ば、バカ者……ち、乳首を抓るやつが、おるか……」
それはコンさんには言われたくはない。昨日、お風呂場で乳首を抓られたこと、僕は忘
れてなんかいませんからね。
片手で乳首を弄り、もう一つの手で胸を揉む。二つ同時に違う刺激をコンさんに与えていく。
「ふぁ、あ、や……んぅ、そこは――」
身を捩り、僕の責めに耐えるコンさん。コンさんが身を捩るたびに尻尾が僕の足に当た
ってかなりくすぐったい。
「もっと激しく揉みますよ」
僕のコンさんへの気持ちを伝えるために、より一層強く激しく胸を揉む。
小麦の生地を捏ねるかのように胸を揉みしだく。
「やぁ、あっ、あぁああぁ、あっ、んぅぅぅ、はんっ、あっ！」
その行為に応えるようにコンさんの喘ぎ声の間隔が短くなってくる。
それが嬉しいやら楽しいやらで、僕は夢中になってコンさんの胸を揉んでいた。
「ば、バカ……はんっ！ んんぅ、ん〜〜〜〜〜〜っ！？」
口を閉じ、声を押し殺しながら何かに耐えるような仕草をするコンさん。
「こ、コンさん……？」
「は、はぁ……はっ。や、止めろと言っておったのに……お主がバカみたいに私の胸と乳
首を責めるから達してしまったではないか」
「た、達してって、もしかして……」
絶頂を迎えた……つまりイッてしまったということなのか？
「あまり恥ずかしいことを言わせんでくれ」
あ、あぁ……やっぱりコンさんは僕に胸を弄られてイッてしまったんだ。初めて女性の
胸を弄ったけど、まさかイカせることが出来るとは思わなかったよ。
「しかし、いくら相手がお前さんでも若造にイカされてしまうというのは少々悔しいの」
「こ、コンさん！？」
コンさんの目が鋭くなる。
「やはりこれは何か、仕返しをしないといかんな」