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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第7話-24

「………」
 ひとまずコトが終わり、お互いの体を抱きしめあいながら、乱れた呼吸を整ええる。
「うー」
「桜子?」
 落ち着きを取り戻した桜子は、不意に、拗ねたような表情になった。
(気持ち良かったけど……良かったんだけどぉ……)
 身体的にはとても満足している。しかし、である。
(あ、あたし、何回も……お、おち×ぽって、お×んぽって、言っちゃってぇぇ……っ!)
 間違いなく放送禁止コードにかかる単語を、よがり叫びまくっていたのが、今になって恥ずかしくなったらしい。
(あたしは悪くないもん。大和がエッチなこと言わせるから、こうなっちゃったんだもん……)
「えっと……」
 大和としては、それが興奮に繋がったので特に気にしてはいないし、そもそも桜子にそういわせるよう仕向けたのも自分だから、それを恥ずかしがって気に病む必要もないと思っている。
「うーうー」
 しかしこうやって拗ねてしまっているのだから、またしてもあやしてあげる必要が大和には生じていた。
 それもまた、大事な“後戯”の一つに違いない。
「どうしたら、いつもの桜子に戻ってくれるのかな?」
「……キスしてくれたら」
 お安い御用です。と、ばかりに大和は桜子の唇を優しく塞いだ。今度は塞ぐだけではなく、舌も絡めて、情熱的にねっとりと。心を込めてお望みのキスを、拗ねてしまったお姫様に贈る大和であった。
「……♪」
 たちまちにして桜子の機嫌が直ったのは、言うまでもない。甘えん坊なお姫様である。
 今度こそ、心穏やかに一つ臥所で時を過ごす二人。いささか素早く終えてしまった情交ではあったが、とりあえず性的には満たされたので善しとしておいた。
「えっと。やることの順番が、逆になっちゃったけど…」
「ああ…。今日の、反省をしようか」
「うん」
 そして、本来ならば、繋がるよりもまず先にすべきことがあったことを、二人で確認しあった。
「反省の前に、反省が必要だけどね」
「それはお互い様」
 桜子も大和も、劣情に身を任せてやるべきことの順番を取り違えてしまった自分たちの浅ましさを、苦笑の中で反省した。


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