THANK YOU!!-4
『甘ったれないでよ!!一年連絡がなくて、瑞稀から何も聞かされてなかったからって!!何で瑞稀が傷つくこと言うの!!それでも彼氏なの!?」
いや、傷ついてんのは俺だし・・!!すっごい、ショック受けてんだけど・・!
・・・何で、こんな他人事になってんだ。
『まだ分かんない!?てか言ったよね!?アナタが好きだから、何も言わなかったんだろうって!!』
「・・・っ!!」
そう。さっきの説明で、ちゃんと言われた。
でも、そこに納得が出来ないんだよ!!
「じゃあ、何であんな・・“大好きだった”なんてメール送ったんだよ!!好きで居るなら何で!!」
・・あぁ。俺は、このことを引きずってるから・・納得が出来ないのか・・。
俺が、叫んだ事に驚いたのか。それとも、内容に驚いたのか。
紫波は、「え・・」という声を出したけど、すぐに息を吐いた。
そして、悔しげな「瑞稀のバカ・・」と、呟きが聞こえた。
その意味が分からない俺は、息を整えながら気持ちを落ち着けた。
俺を待ってくれていた紫波は、怒鳴る前の口調に戻って、言葉を告げた。
『・・さっきも言ったけど・・。瑞稀は正式に4年の契約を結んで、馴染むことができたらそのまま残るんだ。多分、ううん、瑞稀なら絶対残る。つまり、遠距離の恋人生活。
それで、続くと思う・・?』
「・・っ!・・俺は、出来る」
『・・それは、“あなた”の話でしょ?ついでに、時差も充分あるし。
二人とも初恋で・・アナタはモテる・・。」
「・・・。」
モテる事に否定はしないが、最初の3つがどうしたって言うんだよ。
俺は、そんなもの気にしない。
・・アイツは、そうじゃなかったのか・・?
何も答えない俺に対してなのか・・それとも自分の親友に対してなのか。
紫波は深いため息をついた。