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THANK YOU!!
【純愛 恋愛小説】

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THANK YOU!!-1



一週間があっという間に過ぎ・・・
瑞稀は恵梨と一緒に成田空港に居た。家族には、また見送りは家までにしてもらった。

「恵梨、本当にありがと。あと三日間お世話になりました」
「いいって。瑞稀の第二の家だってことだし」
「お母さんやお父さんには本当に感謝してます」

そう言って頭を下げた瑞稀に恵梨は笑いながら手をひらひらさせた。
三日間泊まらせてもらった上に、「日本に帰れる日があったら毎日でも我が家のように来なさい。」と言ってくれたのだ。さらには仕事の為に見送りが出来ないからと、ここまで車で送ってくれた。

「大丈夫だって。・・あ、彼氏君に勝手に電話して話しちゃってゴメン。報告もしなかったし・・」
「ううん。私こそ、ゴメン。ありがとう、心配してくれて」
「当たり前じゃん!ウチは瑞稀の親友だから!」

そう言って笑顔を向ける恵梨に、瑞稀は心から感謝をした。
事実、恵梨が拓斗に電話をしていなかったらあの時に拓斗と再会することは出来なかっただろう。想いを再び通じ合わせる事など出来なかったかもしれない。
自分の恋は、つくづく人に恵まれていると思う。

「Thank you,my best friend」
「わ、発音綺麗過ぎ!・・・そういえば、彼氏君遅いね」
「あ・・・うん。・・もしかしたら来ないかも・・」
「もう、何でそういうこと言うの!来てくれるって、絶対!」
「だといいけどな」

一応、今日この時間にアメリカへ戻ることは話してある。
見送りに来るとは言っていたものの・・搭乗手続き開始まであと15分しか無いにも関わらず、まだ拓斗は姿を現していなかった。
ぽつりと本音を漏らした瑞稀を見た恵梨は、呆れ顔で叱咤した。

「瑞稀!!」

するとタイミング良く辺りに響いた、待っていた人の声。



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