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THANK YOU!!
【純愛 恋愛小説】

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THANK YOU!!-8



「瑞稀は・・寂しくないの・・?ウチと・・親友だって思ってくれてるんだよね・・。でも、離れたら、関係変わったりしない・・?」
「恵梨・・」
「・・瑞稀が、遠い人みたいだ・・っ!」

堪えられなくなった涙が、ポロポロと恵梨の目から流れた。
それを見た瑞稀は、その涙を自分の手で優しく拭った。

「・・・寂しいよ。でも、恵梨とはただの親友じゃない。心を支え合う、“心友”でもあるんだ。心にいつも居てくれる。だから、寂しいけど寂しくない。遠くない。・・違う?」

その言葉に、恵梨は強く首を振った。頷くように、しっかりと。
瑞稀はそれを見て小さく笑った。

「それに、恵梨が前言ったんだよ?私達は神にも勝る“神友”だって!なら・・大丈夫っしょ?」
「・・ん、うん、そだよ。そうだね!」

瑞稀の言葉に嬉しくなった恵梨は涙を拭いて、笑顔になった。
以前言われた言葉は、今、親友の涙を止めるために役に立てた。
良かったよ安心した瑞稀は歩きだした。
親友の背中を見ながら、恵梨はもう一つ、先ほど考えていた事を思い出した。
一応、念の為・・・と思い、聞いてみた。

「瑞稀。彼氏君はどうするの?」

軽く、聞いたつもりだった。
しかし、瑞稀は足を止めた。何も答えずに。
様子が変になった親友に、恵梨は戸惑った。不安が過ぎり、瑞稀の隣に立って顔を覗き込んだ。

「・・・瑞稀・・?」
「・・・・・・別れる・・と、思う」
「・・は・・!?」

やっと口を開いた瑞稀から出てきた言葉は全く四増してなかったモノだった。
いや、“全く”・・ではないかもしれない。不安が、よぎったのだから。



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