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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其の四〉-8

『り…梨央だ!梨央が全部持ってるんだ!俺達は騙され……』

『声がデケえんだよ……舌ぁ切り取るぞ?』


仲間が短刀を突き付けられ、泣きべそをかいているのを見て、他の悪童達も梨央や乃ノ花や美加子のせいにし始めた……この男達なら、本当に斬るかもしれない……もう形振り構っている余裕はなかった。


『じゃあその三人も捕まえないとな。お前ら、助けてもらいたいなら今すぐ呼び出せ』


和成の声に男達は呼応し、悪童達の携帯電話から、それぞれを呼び出させた。


「和成さん、本当にありがとう……仲間の人達にまで迷惑かけて……」


ここまで来れば、後は早く手を切るに限る。
幹恵は和成の手を両手で握ると、涙ながらに深々と頭を下げて、感謝の気持ちを伝えた。
その偽りの涙は、過剰なまでにキラキラと輝き、大袈裟に頬を伝って床に弾けた。


『まあ、知らない間柄でもないし、そんなに気にする必要もないぞ?』


大捕物の後だというのに、和成はいつも通りの様子で幹恵を見て、そして笑った。
また、あれやこれやと難癖をつけ、無理難題な要求を突き付けてくるかと気を揉んでいた幹恵は、少し拍子抜けし、自然と笑みがこぼれた。


「御礼をしたいんだけど……私の貯金はアイツらに脅されて、あんまり残ってないの……和成さんはお店とかやってる?これから捕まえる女生徒ってみんなアイドル並に可愛いからさ、その娘達も報酬に入れていいかしら?」


幹恵が取られた金額は18万円程度。
全てを彼らのせいにして、報酬をケチる腹積もりらしい。
そして、あの三人娘を和成達に渡してしまえば、もう心配事は無くなる。
正に一石二鳥だ。


『……悪い女だな。ま、俺もただで女子高生が手に入るんだから悪い話じゃないな』


意外にも、すんなりと報酬は決まった。
幹恵の人生を邪魔する奴らは和成達が処分してくれるし、支払う金額も法外な額でなくても済みそうだ。


『静かに部屋を出ろ。騒ぐんじゃねえぞ』

『お前は狩りについて来い。コッチに来るんだよ』


悪童のアパートの部屋には和成と幹恵だけが残され、しんと静まり返っていた。
和成は幹恵と部屋を後にし、離れた路地に停めてあった高級車に乗った。



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