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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其の四〉-9

『もうあのガキは幹恵の前には現れない……約束するよ』


人の道から外れた台詞だが、今の幹恵には頼もしく聞こえた。
あの悪童達がどうなろうが知った事ではないし、二度と顔も見たくない気持ちに変化などない。


『……アイツらは狩りは失敗はしない。もう少しすれば報告があるはずだ』


和成はタバコに火を点けると、深い呼吸の後に煙りを吐き出した。
その小さな灯に照らされた顔は、随分と皺が増えたように見え、若々しさが少しだけ失われているように見えた。






『幹恵を苦しませた張本人を処罰しないとな?……立ち会ってくれるよね?』


幹恵の方を向いた和成の表情は、タバコの火に照らされてか、まるで悪鬼のような禍禍しさがあり、幹恵の拒否を許さない威圧感に満ちていた。


「そ、そうね……あの娘達の顔も見てみたいし……」


本心では、もう和成とは関わりたくなかったし、如何に憎い三人娘といえど、凌辱シーンなど見たくもなかった。
だが、ようやく自分を解放してくれた和成達に、僅かでも機嫌を損ねるような事があれば、また後で大変な事態に巻き込まれる恐れがある。


(一回だけ付き合うか?あとは金を払って……)


早く離れたい一心の幹恵をよそに、和成に三人の拉致が成功した連絡が入った。
殆ど食べ物も口にしておらず、睡眠もろくにとれていない……緊張の糸は突然に切れ、幹恵は気を失うように眠りに落ちていった……。




――――――――――――



けたたましい叫び声で、幹恵は目を覚ました。
まだ充分な睡眠はとれていないので、異常なくらいに瞼が重い。
毛布が敷かれ、その上に自分は寝転んでいるようだ。
それにしても騒々しい……只事ではない叫び声に幹恵はどうにか起き上がり、その声のする方向を見た。


「!!!!」


派手な金色のシャンデリアに天井は飾られ、壁には巨大な鏡が備えられている。そして大きなベッドの上には、下着姿で麻縄で縛られた三人娘が、有らん限りの声で叫んでいた。


『ギャーギャー煩えなあ』

『逃げらんねえんだよ!大人しくしとけや!!』


ベッドの周りに犇めいているのは、全裸になって目だし帽で顔を隠した男達……筋骨隆々な背中を見ても、あの恰幅の良い男達のようだ。
その傍らにはカメラを構えた身形の整った若い男が四人と、薄笑いを浮かべた和成が立っていた。



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